Mr. Hipoの辛口映画評
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ポセイドン/Poseidon
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と、いうわけで始まりました「Mr. Hipoの辛口映画評」。思ったことはズバズバと、遠慮なしのムービー・レビュー!
その記念すべき1本目は「ポセイドン」
一足早く公開されたアメリカでは初登場2位!というまさかの大敗。メディアからもかなりの不評の嵐、ってことで、これはかなり叩ける映画と楽しみに見たけど…。
アハ、面白かったです!
そりゃ、確かにあの72年のオリジナル「ポセイドン・アドベンチャー」と比べれば、映画的にはおちるかもしれないけど、十分元は取った気にさせる映画。
海上のシーンから、大っきなポセイドン号のデッキにいる主人公まで、鳥のようなカメラ・ワーク(コンピューター、めっちゃ使いました的な)でワンショットで見せるオープニング。
何の予告もなく大波が現れ、始まったと思ったら、ポセイドン号、もう転覆!
あの「タイタニック」で、なかなか船が沈まずにイライラした人が見たら大喜びなぐらいスピーディー!
その後は、その逆さまになった船内からの脱出になるんだけど、これまたコロコロと人が死んでゆく。
しかも「ジュラシック・パーク」並にハラハラドキドキ。死体もプカプカ。
おいおい他人を蹴落としていいのか?リチャード・ドレイファス!みたいな、まるでテレビ・ゲーム感覚で展開していく。
オリジナルの「ポセイドン・アドベンチャー」は、大災害に遭遇した人々の人間ドラマが主軸で、だからこそ、脱出グループの中の人間が1人死ぬごとにシンパシーを感じていたんだけど、この「ポセイドン」、そんな人間ドラマより、アクション!アクション!
このあたりが不評の元になってるけど、いいじゃない、変なお涙頂戴ものみたいなベタなドラマまた作るより、もうこれはアクション映画!って割り切った方が。
配役もビミョーに中途半端で、いったい誰がいつ死ぬか予想できないところもいい。
どこのお爺さん、って思ったらリチャード・ドレイファスだし、あの「オペラ座の怪人」とほとんど同じイメージのエミー・ロッサムなんて、いつ歌い出すんだろってドキドキしちゃった。
一応主演はカート・ラッセルとジョシュ・ルーカスってことになってるけど、ジョシュって誰?
はっ!あの失敗映画「ステルス」の主演?
続いて主演のこの映画もコケでしまった今、彼に主演をオファーする勇敢な映画関係者はいないと見た!
っていうか、「ステルス」見てるけど、主演の彼って言われてもすぐに思い出せないほど影が薄い。
そんな彼を主演に抜擢なんて、大冒険!
まあ、失敗してるけど…。
でも、ここは人よりも特撮!そう、そのお金のかかった特撮を堪能するには劇場の大画面で。
しかも、こんなに話題になって、お金もかけているのに98分しかない、ってのも清い!
評判ほど悪い映画ではない、ってことで唐辛子4つ!

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