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メルボルン街めぐり 29

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 「便利で暮らしやすい」。町の印象を聞くと住民はこう口をそろえる。これは住み始めて間もない人から、数十年も定住している人まで変わることがない。なるほど、郊外の町でありながらシティまでのアクセスが良い。一方、メイン・ストリートの充実振りから「シティに出る必要がない」と言われるのも頷ける。自然も豊かで住環境はバツグンだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




 ムーニー・ポンズはシティの約7キロ北西にあり、エッセンドンやマリビノンなどとともに、ムーニー・バレー市に属している。シティや、それとは逆方向のメルボルン国際空港までのアクセスに優れているほか、メルボルン・カップ、メルボルン・ショーなどVIC州を代表するビッグ・イベントの開催会場からもほど近い便利な町だ。
  ムーニー・ポンズのメイン・ストリートは、町を東西に走る約500メートルのパックル・ストリート。東端はマウント・アレクサンダー・ロード、アスコット・ベール・ロードと交差し、トラムやバス、車が多数行き交うムーニー・ポンズ・ジャンクションとなっている。西端にはムーニー・ポンズ駅がある。
  同ストリートとその周辺には、ビクトリア調、エドワード調、そして今風のモダンな建物が見られ、ファッション、レストラン、雑貨、家具、電気製品など多種多様な店舗が300軒以上立ち並ぶ。また大手スーパーもほど近く、周囲一帯は地元のメイン・ショッピング・エリアとなっているため、「シティに出なくても用が足りる」という住民が多いのも納得。新しいショッピング・センターの建設もこのほど始まり、ますます快適になりそうだ。
  また、同ストリートは、“カフェ・カルチャー”を発展させてきたというだけあり、カフェの数が群を抜いて多い。数代にわたって愛されている店から、オープンしたばかりのもの、オンリー・ワンの味が自慢の店からお馴染みのチェーン店など、実に多くのカフェが軒を連ね、正直迷ってしまうほど。いろいろ試してお気に入りの1店を見つけるのも楽しいだろう。中には、歩道に面したウィンドウから直接注文でき、朝の忙しい通勤時にわざわざ店内に立ち寄らずにすむ店も。
 

シティから北西に約7キロ、トラム59・82番、鉄道クレイギーバーン(Craigieburn) 線を利用。ムーニー・ポンズ駅下車。バス404・467・472・475・476・477・478・479・483・501・504・508番を利用。
ちなみに、“メガスター”のデイム・エドナ・エバレッジや、豪州労働者組合のビル・ショーテン書記長はムーニー・ポンズ出身の著名人。また、周辺にエッセンドンやカールトンなどのAFLチームもあることから、フッティーの有名選手を見かけることもある。
  ところで、人気のエリアに付随して起こるのが駐車場の問題。ここムーニー・ポンズも例外ではなく、駐車場不足が地元のホット・トピックだ。かつて臨時駐車場として使用されていた場所に企業やアパート、宿泊施設などが徐々に建設されたために浮上。現在、この問題を解消するために再開発が進んでいる。
  また、ムーニー・ポンズは豊かな自然に恵まれている。ムーニー・ポンズ・ジャンクションから数分歩いたところにクイーンズ・パークがあるほか、隣のマリビノンとの境にはマリビノン・リバーがゆったりと流れ、川沿いの公園とともに市民の心を潤している。
  クイーンズ・パークとその周辺一帯は、かつてアボリジニのウルンジェリ族のものだった。自然の水源があり、ポッサムやオウムなど食料となる動物も豊富に生息していたからだ。また、レッド・ガム・フォレストと呼ばれる、湿地に生育するユーカリの森林が生い茂っていたという。レッド・ガムは、同パークの北東部に今も残っている。
  1897年、ビクトリア女王の即位60周年を祝ったダイアモンド・ジュビリーの際、現在の名前が付いた。その後同パークは、牧畜業者のための貯水池として利用されたり、19世紀のゴールド・ラッシュ時代には金鉱掘りたちのキャンプ地になったりと、時代ごとに重要な役割を担ってきた。
  現在は、緑も豊富で、居心地の良い木陰にはテーブルとベンチが設けられ、散歩やピクニックにもってこいだ。パーク中央には湖があり、黒鳥やカモなど数種の水鳥を見ることができる。週末にはコンサートなどのイベントが開催される。
  最後にムーニー・ポンズとその周辺で開催されるイベントをご紹介したい。


10月 13日 東ティモール・ミュージカル・ベネフィット・ギグ
10月 17日 ライド・トゥ・ワーク・デー
10月 22〜27日 コックス・プレート・ウィーク(競馬)
10月 31日 ハロウィン・イン・ザ・ライブラリー
11月 3〜10日 メルボルン・カップ・カーニバル(競馬)
*詳細はwww.mvcc.vic.gov.au、競馬関係は、 www.springracingcarnival.com.auでご確認を。

オススメSHOP & RESTAURANT

1.ショッピングで疲れたら…

ミオ・ドルチェ Mio Dolce
数あるカフェの中でも、ウィンドウのケーキが一際目を引く同店。ウエディング・ケーキを得意とするが、ほかにも手作りのケーキやビスケット、ペストリーが好評。イチゴなど旬の果物がちょこんと乗ったひと口サイズのタルトなど、どれもずっしりとしておらず、ほど良い甘みが魅力。10月からは、10種のフレーバーのジェラートも楽しめるとか。店名の“Mio Dolce”はイタリア語で「私のスイート」。

■89 Puckle St., Moonee Ponds ■

2.もうシューズ選びで悩まない !

シムズ・スポーツ・ストア Sims Sports Store
  1935年にオープンした老舗のスポーツ・ショップ。この店の自慢は、シューズの品ぞろえの良さ。アシックス、ブルックス、ニューバランス、ナイキ、アディダスなど、その数700種。地元の底値を誇る価格も魅力。スタッフはみな、ポダイアトリー(足治療)の訓練を受けており、1人ひとりの足にマッチしたシューズを見つけてくれる。シューズを買うとプレゼントされるオリジナルTシャツのファンも多いとか。

■61 Puckle St., Moonee Ponds ■
■Web: www.simssports.com.au

3.見るだけでも楽しいキッチン・ウエア

シェフズ・エッセンシャルズ・オン・パックル Chef's Essentials on Puckle
赤と白を基調としたかわいらしい店内で取り扱っているのは高品質の調理器具。特に、耐熱皿とナイフは、その数と種類において他店の追随を許さない。スイスのバーミックス、フランスのマジミックス、アメリカのキッチン・エイド、ドイツのフィスラー、イギリスのデュアリットなど一流ブランドの製品を提供。オーナーいわく、「必要以上のものが手に入る」。顧客はシェフが多いが、もちろん“アマチュア”シェフも大歓迎。

■17 Puckle St., Moonee Ponds ■
■月〜木9AM〜5:30PM、金9AM〜6PM、土金9AM〜5PM


4.市民の憩いの場

クイーンズ・パーク Queens Park
朝はウォーキングに勤しむ人たち、昼間はお年寄りや親子連れ、子どもたちで賑わう。これからの季節、週末はバーベキュー・コンロ持参でバーベキューが繰り広げられる。中には朝から場所取りをする人もいるのだとか。地元の人たちでいつも賑わっているパーク内のカフェは、金曜の夜も営業しており、ライト・アップされる。また夏には、パーク内の屋外プールもオープンする。

■Mt. Alexander Rd., Moonee Ponds

5.ザッツ、エンターテイメント !

クロックタワー・センター Clocktower Centre
もともとエッセンドンのタウン・ホールだったが、2000年2月にシアターとしてオープン。国内外アーティストのコンサート、オペラ、ミュージカルなどさまざまなエンターテイメントを提供している。センター内には、劇場のほか、会議やイベントなどに使える多目的の6つのファンクション・ルームやカフェがある。センターの名前は、シンボルの大きな時計から名付けられたそう。

■750 Mt. Alexander Rd., Moonee Ponds ■
■Web: www.clocktowercentre.com.au

6.競馬シーズンがやって来た

ムーニー・バレー競馬場 Moonee Valley Racecourse
100年以上の歴史を持つ競馬場。ワールド・レーシング・チャンピオンシップに含まれる南半球で唯一のレース、コックス・プレートが開かれる。賞金総額314万ドルの同レースは、豪州で2番目の高額レースで、今年は10月27日に開催が決定している。22〜27日はコックス・プレート・ウィークと称され、ゴルフ、ランチ、パーティーなど多彩なイベントが目白押し。

■McPherson St., Moonee Ponds ■www.mvrc.net.au


7.本格的なマレーシア料理をどうぞ

ジャックズ・サテー・バー Jack's Satay Bar
シンガポール人のオーナー、ジョン・ホーさんが18年前にオープンさせたマレーシアン・レストラン。地元エイジ紙の「グッド・フード・ガイド」に06、07、08年度版と3回掲載された名店。ビーフとチキンのサテーが一番人気で、競馬やスポーツ界のセレブ、地元の著名人なども御用達とか。そのほか、ラクサやナシゴレンなど東南アジア系の料理が楽しめる。赤レンガの壁もおしゃれ。

■571-573 Mt. Alexander Rd., Moonee Ponds ■
■日6PM〜10PM、火〜木12PM〜2PM、6PM〜10PM、金12PM〜2PM、6PM〜10:30PM、土6PM〜10:30PM

8.伝統的かつモダンな日本の味

クー Koo
  昨年オープンしたばかりの、ムーニー・ポンズ唯一の鉄板焼きレストラン。50席あり、カウンターでは日本人シェフが目の前で料理してくれる。ディナーでは、キング・プローンやロブスター、ビーフなどを盛り込んだ5種類のセットが人気。半径5キロ以内にはホーム・デリバリーも行い、忙しいビジネス・パーソンから好評を得ている。店名のKOOは、日本語の「食う」から。

■557 Mt. Alexander Rd., Moonee Ponds ■
■日6PM〜10:30PM、火〜金12PM〜2:30PM、6PM〜10:30PM、土6PM〜10:30PM


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