|
偽警官による詐欺事案の発生について - 2007年10月11日 |
【在シドニー日本国総領事館情報】
9月中旬頃から、シドニー市内ロックス、サーキュラキー、ハイド・パーク周辺 において、警察官を装った詐欺師らによる日本人観光客等を狙った連続詐欺事件(当館には14件の被害報告あり)が発生しました。
主な手口は、イタリア人観光客を装った男性が、英語が堪能でない日本人観光客を狙って、「写真を撮ってくれないか。このクレジットカードは日本で使えるのか」 などと声をかけてきます。その直後に、紺色の制服を思わせるような服を着た男性2名が現れ、警察の身分証のようなものを見せながら、「麻薬の捜査をしている。身分確認のためにパスポートとクレジットカードを見せなさい。」などと話し掛けます。そして、クレジットカードを見せると、手元に持っていたスキミング機械にそのクレジットカードを挿入し、「偽造かどうか確認するから暗証番号を押しなさい」と促します。暗証番号を押させた後、2名の偽警官は、「偽造でないことが確認できた。」と言って、カードを返した後に、すぐに立ち去ってしまいます。被害にあった人は、その後不審に思いカード会社に確認すると限度額一杯まで現金が引き出されているというものです。
邦人からの被害報告を受け、当館から州警察ロックス警察署に対し、対応策をとるよう申し入れをしました。その後、実行犯の3人が逮捕されたという報道がありましたが、背後にはさらに犯人グループが存在している可能性も排除できないため、今後とも同様の詐欺事件には注意を払う必要があります。警察によれば被害は日本人に限定されており、他国の観光客にカード詐欺の被害は発生していないとのことです。十分に注意してください。
|