TAS州政府ブロードバンドの低廉化
テルストラに対する不満に各州政府が乗り出す
テルストラが通信事業の公正競争規制を不服としてブロードバンド網の新規敷設を無期限中止を発表し、同社は、比較的テルストラに同情的な連邦政府とさえ対立する状況になっており、業をにやしたNSW州、WA州、QLD州が、地域無料ブロードバンドや州民全世帯にブロードバンドを提供するなど独自の計画を打ち出していた。12月17日、タスマニア政府のマイケル・エアド財務大臣が、「タスマニア州では企業競争がないため、ブロードバンドのコストが高く、ビジネスにとってもブロードバンド接続のチャンスも選択肢も少ない状況になっている」と語った。「2005年の競争性指数から、タスマニア州内のビジネス向けブロードバンドがオーストラリア全国でも3番目の高さだということが分かる。当政府はこの問題を自ら打開することを決めた」と述べている。政府は、3,000万ドルを投資してブロードバンド・ケーブルへのアクセスを強化し、消費者の選択肢を増やすために、ネットワーク拡張に政府と協力する業者を募った。「これまでに寄せられた反応を考えれば、タスマニア州内でブロードバンド提供競争を活発にする計画でパートナー企業を募るタイミングが良かったと思う」と語っている。エアド財務相スポークスウーマンは、入札企業数を明らかにせず、その情報は、「事業上の機密」とした。(AAP)
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