|
幽霊ビル売却に裏社会の影 - 2006年6月08日 |
メルボルン市中心部スペンサー通りとロンズデール通りの角に位置する元発電所の無人ビルが、シドニーの事業家マルコム・シャープ氏によって、先月売却されていた。6月7日付地元紙「エイジ」が報じた。
メルボルンの中心部にあるにもかかわらず25年以上放置され、大きな煙突に巨大な落書き、また窓ガラスは打ち破られて、街の景観を著しく損ねていると悪評が高かった。建物の買い手は3人のロシア人。価格は約7,600万ドルだった。3人は今週メルボルンでメルボルン市と建築家を相手に新開発計画について話し合ったが、計画の内容については不明。
この建物は人体に害のあるアスベストを多く使用、取り壊しに巨額の費用がかかるため、解体業者にとっては金の卵的な存在。また同氏は、この建物の売買にはメルボルンの裏社会で最も悪名高い人物ミック・ガットーや、この2月に殺害されたメルボルン・ギャングのボス、マリオ・コンデロなどからんでおり、メルボルンの影の世界と深い関わりがあると報道している。
|