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NSW州首相、高齢退役軍人への住居退去命令に抵抗 - 2006年7月16日 |
モーリス・イエマNSW州首相が連邦政府に対し、病気を患っている高齢の退役軍人をシドニーの住居から退去させようとする動きを阻止すべく働きかけるという。住居からの退去を命じられているのは、シドニー西郊ベルモア在住の永久不能の退役軍人33人。総戸数44戸の同居住区を経営する永久・完全不能(TPI)退役軍人協会が、この物件を売却し退役軍人をNSW州内の地方に移動させようとしているためだ。イエマ州首相は既にブルース・ビルソン連邦退役軍人相と同協会に文書を送ったが効果が見られず、ビルソン退役軍人相が介入しない場合はジョン・ハワード連邦政府首相に支援を求めると話している。退去に反対意見を表明した住民には、軍隊で臆病者の象徴とされている白い羽とともに脅迫状が送られてきたという。イエマ州首相は「退役軍人に白い羽を送った臆病者は、不名誉なだけでなく非オーストラリア人だ。彼らは匿名で身を隠している」と語った。
TPI退役軍人協会は、一般企業であるため株主と会員に対する義務があり、会員が全員一致で同居住区の売却を決定したとしている。(AAP)
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