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15人死亡のホステル火災、経営者の責任問わず - 2006年7月08日 |
火災安全対策を求める法が不明瞭
クイーンズランド(QLD)州チルダーズのバックパッカーズ・ホステルで2000年に起きた放火事件に関して、マイケル・バーンズ同州検視官は7日、同ホステルの経営者には責任がないと結論づけた。00年6月に起きたこの火災は、同ホステルから立ち退くよう言われていたロバート・ポール・ロング被告が意図的に放火したもので、国内外からの旅行者15人が死亡した。ロング被告は02年に放火と殺人の罪で起訴されて有罪判決を受けており、20年以上の終身刑に服している。同ホステルでは事件当時、火災に関する立ち入り検査は行われておらず、火災報知器は作動せず、窓には格子などが取り付けられており、非常口はふさがれていた。前経営者によりバスルームから客室に改築された部屋では、出口がふさがれていたために9人が亡くなっている。しかしバーンズ検視官は、事件は相互に関連のない要因がいくつも重なって起きたもので、事件当時は火災への安全対策を求める法律が極めて不明瞭だったとして、同ホステルの経営者2人は故殺罪に問われるべきではないとの結論を出した。(AAP)
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