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東チモールでグループ同士の戦闘が再燃 - 2006年10月26日 |
豪兵が暴動住民に発砲
10月25日、東チモール首都のディリ近辺で再び武装した若者グループの戦闘が再燃し、ディリ国際空港周辺の暴動で、治安維持のために駐留している豪兵が東チモール人に発砲したほか豪民間人一人が負傷した。対立する東チモールの若者のギャング・グループ同士の戦闘が発生したため、国際空港は閉鎖された。この事件で2人が死亡と伝えられている。この事件は国家としての歴史の浅い同国の治安問題がきわめてもろいことを示している。豪部隊が空港の警備に当たっていた今朝、東チモール人の男が豪兵に拳銃を向けたため、兵士は正当防衛のために4発を射撃した。「第一報によれば、チモール・レステ国籍の男が拳銃を持って豪兵に近づき、威嚇したために正当防衛で発砲し、男はそのまま逃走した。男が負傷したかどうかは不明。国連警察が事件を調査中。また、今朝、国際空港に入ろうとしたオーストラリア人の民間人が戦闘に巻き込まれて負傷、東チモールからダーウィンの病気に転送された。氏名や負傷の程度は発表されていない。豪軍スポークスウーマンは、「これまでの情報では、ディリから後送された兵士はいない」としている。今回の暴動は、武器を持って抗争を続けている2つの若者グループの一方のリーダーがディリの路上で頭を撃ち抜かれて殺されたことに端を発しているとされている。(AAP)
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