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社会 - 2007年10月21日

カバン詰め幼児事件で母親逮捕

事件前に福祉当局に支援を求める通報
 10月17日、シドニー南西のキャンベルタウン外れアンバーベイルのマンデュラマ・リザーブの池にタータンのスーツケースが浮いているのを見つけた2人の少年が引き揚げて開けたところ、少年の死体が出てきた。当初死体は5歳から10歳くらいと見られていたが、検視の結果、2歳児と判明した。警察は周辺の住宅に聞き込みに回っていたが、20日になって隣接するローズメドウの住宅を家宅捜索し、26歳の女性と29歳の男性を連行、事情聴取を行った。また、同日夜が明けてから警察が再び同住宅を家宅捜索。男性は釈放されたが、警察は、男児死亡に関係したと思われる複数の土地に女性を連れて回った。一方、20日は土曜日で現場に近隣の人たちがロウソクや花束を持って訪れ、被害者を弔っていた。普段は近所の人が子供を遊ばせたり、散歩する、アヒルの泳ぐ池であるだけに、住民のショックは大きく、また家宅捜索を受けた住宅の町内もショックを受けている。警察が女性を連れて現場検証に訪れると、住民の間から罵声が飛んだ。21日、女性が正式に殺人罪で起訴され、法律援護を受けたが、保釈も却下された。しかし、10月21日に、NSW州政府のケビン・グリーン社会福祉担当大臣が、事件の起きる前に、被害者男児について福祉当局ヘルプラインに当局の支援を求める通報があったことを明らかにした。グリーン大臣は、「社会福祉省のヘルプラインには年間24万本の通報電話がある。今言えるのはそれだけだ」と述べた。野党党首のバリー・オファレル議員は、「政府は通報を受けておりながら、その子供のために何もしなかった。これはスキャンダルだ。おぞましい悲劇だ」と発言した。(AAP)


この記事はAAP配信記事の忠実な翻訳であり、日本国内の報道と合致しない記述も含まれています。
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