25today.com
25todayは日豪プレスがお届けする、オーストラリアのデイリー情報提供Webサイトです。
シェアハウス、アルバイト、売買情報が満載! 25todayは、あなたのオーストラリア生活をサポートします。
space

●学校検索●

各種教育機関、サポート機関の記事を
目的別に検索
  • 大学
  • 語学学校
  • 専門・特殊学校
  • サポート機関
  • TAFE
space
space
space
space
space
space
space
space
space
space
space
space
space
space
?
インタビュー

夢に向かって大きく前進!

 ワーホリ・メーカーや留学生として、オーストラリア各地でガンバっている人から、就職後、シンガポール・オーストラリア・日本で活躍する人たちの声を集めてみた。


青野有希子さん

SYDNEY
語学学校 インターンシップ・プログラム

夢はスクール・カウンセラー
経験を積む毎日を奮闘中です

■なぜ留学を ?
  もともと英語が大好きで、将来は語学学校のスクール・カウンセラーとして働きたいと思っていました。学生の時に通っていた語学学校のカウンセラーに相談したところ、「自分に留学経験がないと説得力のあるカウンセリングができない」とアドバイスを受けたんです。まずは自分自身が経験を積まなくてはと思い、大学卒業後、オーストラリアへの留学を決めました。

■勉強の内容は ?
  シドニー市内の語学学校でみっちり3カ月間、一般英語コースで英語を勉強。その後に、学校のインターシップ・プログラムに参加することにしたんです。現在は学校のアドミニストレーション・スタッフとして働いています。

■学校生活はどうですか ?
  通常の業務を経験させてもらっているのでとてもためになります。早くも生徒から頼りにされる喜びを実感しています。毎日が常に勉強になることばかり。今はしっかりと経験を積もうと思います。

■卒業後の夢は ?
  日本に帰ってスクール・カウンセラーとして働くことです。実際にインターンシップで働いてみて分かったのですが、自分も最初そうだったように、学生は勉強のことはもちろん、ホームステイ先や電車の乗り方など生活のあらゆる場面で助けを必要としています。日本に帰ったらこの留学経験をもとに、勉強で悩んでいる人や留学を考えている人たちに、的確で説得力のあるアドバイスをしていきたいと思っています。


林志保さん

SYDNEY
語学学校 一般英語コース

早く英語をマスターして、
カフェで働きたい

■なぜ留学を?
  英語力を身に着けたかったのと、いろんな国の人と交流したかったからです。来豪当初は全くと言っていいほど話せなかったのですが、身振り手振りで会話を始めていくうちに徐々に上達していきました。最近ホストファミリーから「英語が上達したね」とほめられ、すごく嬉しかったです。

■勉強の内容は ?
  オーストラリアに来てすぐに語学学校に4週間通いました。その後、さらに勉強を続けたいと思い、再度、語学学校に通うことにしました。

■学校生活はどうですか ?
  学校は、基礎からしっかり教えてくれて、よりスピーキングに重点を置いているので、積極的な気持ちでレッスンを受けることができます。クラスメートも国際色豊かでみんな仲良し。初日からウェルカムな雰囲気で迎え入れてくれました。図書館も充実しているので自習やリサーチがどんどん進められて満足しています。

■卒業後の夢は?
  近い将来の夢としては、このワーキング・ホリデー中に地元のカフェで働きたいと思っています。現地のお客さんを相手に冗談交じりにオーダーを取ったり、常連さんと話をしたりしてみたい。社会に出て多くの人と触れ合うことで、学校とはまた違った学習ができると思います。せっかくオーストラリアに来たのだから、お金では買えないような体験がしたいですね。


鈴木千子さん

SYDNEY
語学学校 一般英語コース

しっかり英語を身に着けて
いつかは海外青年協力隊の一員に

■なぜ留学を ?
  英語力向上のためです。もともと英語が好きで、幼いころから英会話を習い、大学も英文学科でした。4年前には1度、観光でブリスベンを訪れたんです。英語に関しては自分なりに自信があったはずなのに、その時、自分のリスニング力のなさにショックを受けたんです。「日本にいたのでは限界がある…」。そう思い、英語環境に身を置いて頑張ろうと留学することにしました。

■勉強の内容は ?
  会話中心の学校を探して一般英語コースで勉強に励んでいます。少人数制が徹底されているところがいいですね。

■学校生活はどうですか ?
  会話のレッスンがほとんどですが、中でも実践力を養うためのペア・ワークが気に入ってます。これは実際に路上に出て人に道を尋ねたり、バスや電車のインフォメーションに電話をして特定の場所への行き方やダイヤなどを確認したりするレッスンです。人によって話す早さやアクセントが違い、聞き取りやすい人とそうでない人がいることが分かります。たくさんの人と話すことで会話力はもちろん、リスニング力も徐々にアップしているような気がします。

■卒業後の夢は ?
  卒業後はブリスベンにあるローカル校で教師のアシスタントとして働く「イングリッシュ・アシスタント・ティーチャー」のプログラムに参加します。2カ月の予定ですが、最長1年まで延長できるので、やってみてできそうだったら延長したいと思っています。その後はラウンドも経験してみたい。将来は青年海外協力隊の一員として働けたらいいなあ。


神田季佳さん

MELBOURNE
専門学校 ホスピタリティー/調理師コース

将来は自分でビジネスを。
会社を作りたいですね!

■なぜ留学を ?
  日本でたくさんのオーストラリア人の友達ができ、3年くらい前にオーストラリアに遊びに来たのがきっかけです。その後、ワーホリ・ビザで1年間メルボルンに住んでいました。次第に英語環境できちんと何かを勉強したいと思うようになり、もともと興味があったホスピタリティーを学ぶことにしました。

■勉強の内容は ?
  ホスピタリティー・マネジメントと調理師です。先生が料理するキッチンでのデモストレーションの授業で、先生が作るのを見ながらどう料理するのかを学んだり、実際にその料理を自分で作ってみるなど、実践的なことを中心に学んでいます。まだコースは始まったばかりですが、これからいろんな料理の勉強をしていくと思うと、とても楽しみです。そのほか、ホスピタリティーについての講義もあり、今はサービスとプロモーションについて学んでいます。また、月〜水曜の週3日間のみの授業なので、これから仕事を見つけて、学校と両立していきたいと考えています。

■学校生活はどうですか ?
  日本人のスタッフがすごく親切。その対応の良さが学校選びの決め手になったほど、丁寧な学校という雰囲気が気に入っています。また、シティのど真ん中に学校があるので交通のアクセスがよく、楽に通えるという点もポイントになりました。

■卒業後の夢は?
  まずは、学校を卒業して永住権を取得したいですね。その後は、オーストラリアか日本、もしくは全く違う国で、ビジネスを起業したいと考えています。


榊山亮さん

MELBOURNE
語学学校 進学準備コース

国際線のパイロットとして
世界に羽ばたいてみせます

■なぜ留学を ?
  子供のころ飛行機のコックピットを見学させてもらったことがあり、計器がずらりと並んだ様子がとても美しくて感動しました。それ以来、パイロットになることが僕の夢に。パイロットの資格取得は海外でと考えていたころ、知人からオーストラリアに良いコースがあると聞き、まずは英語を完璧にしようと思い、進学準備コースに定評のある語学学校に通おうと考えました。

■勉強の内容は ?
  IELTS準備がメインで、特に読み・書きに重点をおいて勉強しています。エッセイを数多くこなすのは大変ですが、力が確実に着いてきていることを実感します。担任の先生が2カ月間、放課後に個人的に時間を割いて発音の練習とアドバイスをしてくれました。

■学校生活はどうですか?
  日本の友人と同じくらい深く付き合える良い友達がたくさんできたことは、一生の財産です。学生の国籍の幅も広く、いろいろな国からやって来た友達が数多くできました。友達同士でレンタカーを借りて行った、グレート・オーシャン・ロードへの旅行が思い出に残っています。

■卒業後の夢は ?
  進学準備コース修了後は、TAFEのエアライン・パイロットのコースに進学し、夢に向けて邁進します。


槻田知子さん

SYDNEY
語学学校 一般英語コース

卒業後は地元企業に就職し
ネイティブ並に英語を話したい

■なぜ留学を ?
  大学の短期留学プログラムで7カ月間、オーストラリアに来たことがあったんです。短い間でしたが、さまざまな国の人と出会い、いろんな国の文化と触れ合うことができました。大学を卒業後しばらく企業で働いていたのですが、オーストラリアでの経験が忘れられなくて…。またオーストラリアに行きたい、現地の企業で働きたいという強い思いから、ワーキング・ホリデー・ビザを取り、念願のオーストラリア行きを決行しました。

■勉強の内容は ?
  現地企業で働く夢を叶えるため、まずは語学力アップを図らなくてはと考え、語学学校の一般英語コースで英語を猛勉強中です。総合的に英語力を高めたかったので、授業内容が充実していて、いろんな国からの留学生が学んでいる国際色豊かな学校を選びました。

■学校生活はどうですか ?
  世界各国の友達がたくさんできました。休み時間や休日なども彼らと遊んだりコミュニケーションを取っているうちにリスニング力やスピーキング力も伸びた気がします。授業内容も私にとても合っていて、分からないところは先生が徹底的に指導、ケアしてくれますし、この数カ月でだいぶ実力が着いてきたと思います。

■卒業後の夢は ?
  つい先日、ローカルの企業に就職が決まったんです。これは英語力アップの証。さらに自信が着きました。その企業で働きながら、社会経験と英語力を身に着けていこうと思っています。私の目標は、ネイティブ並に英語を話せるようになること。できればこのままオーストラリアで生活して常に英語に触れていたいです。


渡辺久子さん

BRISBANE
語学学校 TOEICコース

2週間、集中して猛勉強
気付けばTOEICが910点に!

■なぜ留学を?
  私が、日本を出発する際に立てた目標は2つ。1つ目は、帰国後に航空業界か一流のホテル業界へ就職できるように、ホスピタリティーを学ぶこと。そして2つ目は、TOEICで900点以上を取得することでした。

■勉強の内容は ?
  受講初日に模擬テストが行われ、各自の弱点の確認と2週間後の目標スコアが設定されてから、講座はスタート。先生は、設問ごとに答えを導き出すコツを細やかに指導してくれました。リーディングのセクションでは、どのようにたくさんの文章を短時間で読みとり、解答していくのかの方法を伝授してくれました。グラマーに関しては、数多いグラマー・ポイントを、混同しやすいものと比較しながら分かりやすく解説してくれました。さらに、頻出度の高いテスト問題の傾向を教えてくれました。

■学校生活はどうですか ?
  2週間のコースでしたが、中身が濃くて、短期間で効果的にTOEICの点数を上げられて満足しています。やはり、日本での就職活動において、効果的な英語の資格といえばTOEICですからね。
 
■卒業後の夢は ?
  受講後、TOEICは910点まで上がって、自分でも驚いています。もうすぐオーストラリアを去りますが、ここでの経験とTOEICのスコアを日本で生かせば、憧れの航空業界、ホテル業界で就職できると思います。

就職後もさらなる目標へますます前進!

●これまでの経緯●
2005年6月 来豪、語学学校に通う 

2005年12月 マッコーリー大学大学院に入学 会計学を学ぶ

2006年9月 ビジネスへの意欲が湧き、同大学院を中退

2006年12月 パソナを通じてシンガポールで就職
日高増美さん
欧州系銀行 マーケティング
SINGAPORE

自分のキャリアを追求したら、
シンガポール就職がベストだと気付いた

 大学時代に経済学を専攻し、英国と米国に留学経験がある増美さんには、一度訪ねてみたい憧れの街があった。「海と街並みがきれいで、気候が良くて、人々が温和なシドニーは、学生時代からの憧れだったんです」という彼女は2005年、5年間勤めた日本の銀行を退職、引き寄せられるように渡豪した。
2度の留学経験から、英語は既に堪能だった増美さんだが、ブランクを埋めるべく語学学校に半年間通い、進学準備を整えてから、目指していたマッコーリー大学大学院に進学した。ただ、大学院生としての生活は、憧れていたものとは少しギャップがあったようだ。「半年間、大学院に通って気付いたことは、私はビジネスや働くことに興味があるのであって、学問の追求ではないということ。やはり、働いている方が私には向いているんだなと感じるようになりました」。
キャリア・アップのために進学を選んだ彼女だったが、奇しくも、その進学が働くことの楽しさを痛感させてしまったようだ。彼女は、思い切って同大学院を中退。しかも、シンガポールという初めての地での就職を目指した。「もともと金融業界で働いていましたし、学んだことも金融関係のこと。そのため、アジア金融の中心であるシンガポールでの就職は魅力的でした。多国籍文化や英語圏という点も豪州と似ているので、不安は全くありませんでした」。
女性1人で、どんどんと世界を渡り歩く彼女に、日本の友人や家族も驚きを隠せないようだが、彼女は「私にとってシンガポールは治安も良くて、生活水準も日本と変わらないので、とても住みやすいですよ」と平然。「シンガポールは現在、経済が好調で人口も増えています。アジア・ビジネスの中心の成長と同時に私もキャリア・アップしていきたいですね」という。また、「外資系企業だけにやる気があればチャンスをくれます。シンガポールの女性は男性と同等に働きます、仕事における男女の区別もありません。そこも気に入っているんです」とやる気に満ちた声で語っていた。しかし、最後に「将来的に仕事を引退したら ? またシドニーに住んでみたいなと思います(笑)」とオーストラリアへの懐郷の念もチラリ!?

●これまでの経緯●
2004年9月 来豪。メルボルン・ランゲージ・センターに入学

2005年4月 同校のOETコースを受講

2005年8月 同校卒業。一時帰国

2006年1月 再来豪。翌月OETの試験で合格ライン突破

2006年8月 バークルーズ病院にて実習。終了後、看護協会の登録が正式に完了

2007年2月 アベニュー病院に就職。ビジネス・ビザの取得
伊澤栄美さん
アベニュー病院 看護師
MELBOURNE

4年間の大学病院勤めに終止符。
看護師としての新たな挑戦が始まった

 「もっと視野を広げて、世界を見てみたかったんです」。日本の大学病院でオペ室を担当する看護師として、4年のキャリアを積んでいたころに出合ったある1冊の本がきっかけで、大学病院を退職しイギリスへ飛んだ。末期患者を最後に看取る現代ホスピスのモデルがイギリスにあることを知り、ひと目見たいという思いに駆られたからだった。語学を学びながらホスピスの会合に参加し、世界各国の医療関係者と触れ合ううちに、海外で働くことへの意識が高まった。そこで出会ったオージー女性の看護師から、オーストラリアは海外の看護師を受け入れる態勢が他国より整っていることを耳にし、来豪を決意。海外で看護師として働く第1歩を踏み出した。
  しかし、それには数々の努力が必要だった。日本の免許保持者でも、オーストラリアで看護師として働くには看護協会に正式に登録する必要がある。そのためには医療の語学力が測られるOET(オキュペーショナル・イングリッシュ・テスト)で規定以上のスコアを取得することと、現場での実習を終えることが求められたのだ。
  さっそく語学学校でOETコースを受講したが、スピーキングの壁は高かった。2度挑戦した試験で結果を出せず一時帰国を余儀なくされる。その後、再びテストを受けるためワーキング・ホリデー・ビザを取得し来豪。ついに3度目の正直でOETの合格ラインを突破した。残すは実習。実習先のリストに片っ端から履歴書を送った結果、1つの病院からオファーを受けた。でも、そこは日本で働いていた大学病院とは似ても似つかない小さな病院。「病棟を担当するなんて看護学校以来でした。オペ室と病棟では仕事内容が全く違うんです」。それでもなんとか無事7週間の実習を終え、看護協会から登録完了の通知を晴れて手にする。「実習先の病院から仕事のオファーをもらったのですが、やはりオーストラリアのオペ室を経験したいと思いました」。オペ室勤務を条件にした就職活動は難航したが、やっと返事をくれた1つの病院で、念願のオペ室勤務として就職が決定。「今はまず自分の専門分野(オペ室)を通して英語環境での経験を積む時期だと思っています。最終的には発展途上国やホスピスでボランティア活動を行いたいといういう夢がありますが、英語を習得することによって可能性が無限に広がるんです。英語が話せれば世界中どこでも、看護をしていけますから」

●これまでの経緯●
小学校3年生から6年生までを香港で過ごす

ブリスベンに留学、現地のイヤー7に入学

2002年2月、クイーンズランド大学に入学、商学部で会計学専攻

2004年12月、クイーンズランド大学卒業

2005年1月、アーンスト・アンド・ヤングに入社
小川結さん
会計事務所 監査人
BRISBANE

父親の一言でイヤー7からオーストラリア留学
会計士として世界を舞台に活躍を目指す

 現在シドニーの会計事務所アーンスト・アンド・ヤング社で監査人として働く小川結さんはユニークな留学経験を持つ。小学校2年生までを日本で過ごし、その後父親の転勤で小学校3年生から6年生までを香港で過ごした。そして香港滞在後は、当然父親とともに日本に帰国するものと思っていた結さんだったが、「これからの時代は英語ができなければだめだ」という父親の考えで、父親だけが1人日本に帰り、「逆単身赴任」というかたちで母親と姉・兄、結さんの4人でオーストラリアのブリスベンにやって来た。
  香港では日本人学校に通っていた結さんだったが、ブリスベンでは現地の学校のイヤー7(日本の中学1年生に当たる)に入学。初めはとにかく英語が分からず勉強についていくのは大変だったという。「まずは5歳の子供向けの本で英語の勉強をしました。本だけはひたすら読むようにしましたね」と今では日本人アクセントの全くないネイティブ並の英語を話す結さん。英語を必要としない数学の成績やイヤー9の時に勉強した会計の成績が良かったこと、また、会計士のキチッとしたイメージに憧れ、このころから会計士になりたいという夢を描くようになった。また、細かいことまで何事もキチッとしなければ気がすまない結さんの性格に、会計士はピッタリの職業に思えたという。
  その後クイーンズランド大学に入学。商学部で会計を専攻した。「日本の大学は入るのは大変だけど出るのは簡単だと聞きますが、オーストラリアの大学は入るのも出るのも大変。週末は図書館で勉強していましたね。」と結さん。大学時代は同大学のJapanese Societyに参加し、2・3年の時は同委員会で秘書を務めるなど、忙しい大学生活を過ごした。また、大学の長い夏休みには日本に帰国し、日本の企業でワーク・エクスペリエンスも積んだ。
  大学卒業までオーストラリアには学生ビザで滞在していたため、卒業後すぐに会計学の学位を利用して永住権を取得。長期にわたるオーストラリアでの生活から、オーストラリアのライフスタイルに慣れ、ある意味で結さん自身もオージー・スタイルの考え方を持つようになったこともあり、オーストラリアで生活して行くことを決めた。永住権の申請中に現在働いているアーンスト・アンド・ヤングでの就職が決まり、ブリスベンからシドニーへ引っ越した。「大学で学んだことは、現在の職業に直接関係していることは確かですが、それでも毎日が勉強の連続です。いつも何か新しいことを学んでいて、とてもやりがいがあります」と結さん。「立場や年齢の差など関係なく、自分の意見を誰にでも言うことができるのがいいですね」とオーストラリアで働く魅力も語ってくれた。
  夢を着々と実現させてきた結さんの今後の目標は、公認会計士の資格を取得すること。現在は監査人という忙しい仕事のかたわら、週末の空いた時間を使って独学で勉強中。向上心に溢れる結さんは、公認会計士資格取得後は、そのスキルを生かし、ニューヨークやロンドンで働くことも夢見ている。

●これまでの経緯●
2000年3月 成蹊大学法学部を卒業

2000年〜2004年 旅行会社で法人向け営業・販売促進に携わる

2004年4月 来豪。大学院進学に向け8カ月間、英語を猛勉強

2005年2月 オーストラリアン・カソリック大学大学院に入学。MBAを専攻

2006年 修士号MBAを取得

2007年1月 帰国後、現在の会社に入社

シドニーでは日本人の起業家らとも交流

宮口直人さん
大手ベアリング・メーカー
JAPAN

オーストラリアMBA取得
企業経営という夢の実現へ

「3年間の留学経験のすべてが今の仕事に役立っています」。はつらつとした口調で答えるのは、ベアリングを中心とした自動車部品などを開発・製造、国内外に販売する大手ベアリング・メーカーの営業セクションにこの1月から勤務する宮口直人さんだ。大学卒業後に勤務した旅行会社を辞めて来豪。シドニーの国立大学、オーストラリアン・カソリック大学(ACU)大学院で経営学を学び修士号MBAを取得、帰国後に留学生枠で同社に入社した。
  海外顧客との電話交渉で使う英語だけでなく、会計や経営を学問として学んだことで企業としてのお金の流れや扱いを把握でき、職務の遂行に生かせる。さまざまな価値観を持った海外留学生たちと過ごした経験も、中途採用者として会社にとけ込む際にその障害を簡単に取り払ってくれた。いずれは、同社が24カ国に展開する海外販売拠点で、自分の実力を試してみたいという夢も持っている。
  海外で会計を含めた経営学を学びたいと思うようになったのは、法人向けに営業・販売促進をしていた旅行会社勤務時代。法人に関わる仕事の中で次第にビジネスに興味を抱くようになったという。「ビジネス経営を考えた時、会計と英語は避けて通れない道。仕事の後に会計の勉強を続けてはいましたが、この自分の苦手分野を克服するために海外留学が最適と考えたんです」。来豪後、翌年の大学院入学に向けて8カ月間、英語を必死で勉強。しかし、入学後に宮口さんを一番苦しめたのはやはり言葉の壁。「同学年で日本人は自分だけ。相談相手もいない中で、専門用語ばかりの教科書を1晩で100ページ近く読んで理解しないといけない。さぼったら試験は絶対に通りません」と、胃が痛くなるほどのプレッシャーを感じていた学生生活を思い出す。ただ、そんな厳しい状況があったからこそ今の自分の大きな自信につながっているとも言う。
  MBAを取得する中で学んだオーストラリアの会計基準は国際会計基準を100%満たしている。3年の実務経験を積むなどすればオーストラリアの公認会計士になれるし、申請さえすれば永住権を取得することもできる。今の会社の海外部門で活躍する夢とは別に、将来的にオーストラリアで働きながら生活するという選択肢も得た。「留学を通して将来のビジョンがはっきりした気がします」。大きく広がる可能性に、夢はふくらむばかりだ。

?

おことわり 広告に関するお問い合わせ サイトに関するお問い合わせ
2006 NICHIGO PRESS ALL RIGHTS RESERVED