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シドニーのTカード導入、さらに遅れ? - 2006年7月06日 |
開発担当企業が大赤字
シドニーで導入予定のチケット・システム「Tカード」が再び問題に直面している。Tカードはすべての公共交通機関で利用できる統合チケット・システムで、導入が既に予定より6年遅れているが、同システムの開発を担当しているERGグループが財政立て直しのため1,400万ドルの負債を抱えることになり、導入がさらに遅れる可能性が出てきた。ERGグループは、年間赤字が3,800万ドルになる見込みで主要プロジェクトへの支出が膨大であることを発表してから、株価が8セントにまで暴落している。
州政府は同システムに既に5,400万ドルを費やしているが、今年の予算でさらに8,500万ドルを用意している。ニュー・サウス・ウェールズ州のトニー・ハリス前会計長官は、州政府はERGグループの財政状態をきちんと見極めるべきだと警告を発している。ERGグループがTカード開発の契約を打ち切った場合、既に費やした5,400万ドルが無駄になることも懸念されるという。(AAP)
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