政治家ら、「ビッグ･ブラザー」放送中止を要求 - 2006年7月03日

男性2人が「ルール違反」で退出後

　リアリティーTV番組「ビッグ･ブラザー」で出場者の男性2人が性的接触により退場を命じられ、政治家らが同番組の中止を求めている。同番組では1日午前4時ごろ、番組内で「アシュレイ」（20）と「ジョン」（21）と呼ばれている男性2人が別の参加者の女性、カミーラさんのベッドに忍び込み、カミーラさんに覆いかぶさるなどわいせつな行為をした。現場に設置されたカメラが捉えた。同番組のプロデューサーはこの2人の行為を「ルール違反」として、2人をゴールドコーストの会場「ビッグ･ブラザー･ハウス」から退出させた。
　クイーンズランド州警察は画像を確認した上で、現段階では犯罪としての捜査は行わないと発表。また、カミーラさんは「単なる悪ふざけだった」として、2人の退去を悲しんだ。一方で、ファミリー･ファースト党のスティーブ･フィールディング議員やキム･ビーズリー野党党首などの政治家は、番組の存続に反対を示している。ヘレン･クーナン連邦通信相はオーストラリア通信／メディア管理当局（ACMA）に、同番組が倫理規定に反しているかどうかを確認させているという。（AAP）