オーストラリア共和国はタイミングの問題
タンブル元共和制推進運動リーダーが語る
1999年の共和制国民投票で共和制推進運動のリーダーを務めたマルコム・タンブル氏も現在は君主制堅持派のジョン・ハワード連邦首相の下で環境大臣を務めている。1999年当時、共和制運動の盛り上がりを避けられないとみた策士ハワード首相は、国民投票を「君主制か共和制か」ではなく、「君主制か議員投票による大統領制か」という選択肢で実施し、共和派の分断にまんまと成功、共和制支持者が国民の圧倒的大多数を占めるのにもかかわらず君主制維持が決定した。10月20日、タンブル環境相は、「今も共和主義者だ」として、オーストラリア共和国は今やタイミングとプロセスの問題と語り、「成算もなく国民投票実施を要求しても無意味だ」として、「次に豪共和制が課題になるのは、おそらく現女王が死去するか退位するかして君主の交代が起きた時だ。保守的に聞こえるかも知れないが、国民投票にかけるだけならいくらでもできる。しかし、勝たなければ意味がない。現在のところ、共和制に向けて国民の意識が盛り上がっているとは思えない。いろんな要素がすべて揃わなければならない。女王の治世が終わるといっても、われわれも女王の長生きを願っているし、現在のイギリス王家は長寿の家系だ。しかし、いずれ終わりが来る。その時に豪共和制の問題が正面中央に来ることになる。そのためには何か触媒になり、国民の気分をまとめるものが必要だ」と語った。ハワード首相も、2007年3月に、「エリザベス女王が君臨している間はオーストラリアの共和制は問題にならない」と語っている。(AAP)
この記事はAAP配信記事の忠実な翻訳であり、日本国内の報道と合致しない記述も含まれています。
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