オーストラリアは電子暗黒時代か
与野党のブロードバンド論争
10月20日、労働党は、アメリカのシンクタンク「情報技術革新財団(ITIF)」の調査報告を引用し、オーストラリアは、連邦政府が高速ブロードバンド網敷設を怠ってきたため、今や「電子暗黒時代」に取り残されているとした。保守連合は、労働党の引用した資料は古いと反論している。報告によると、オーストラリアはインターネット通信速度は大部分の工業先進国に比べて35倍の遅さで30か国中26番、料金は9倍ほどになるとしている。労働党の情報技術担当スティーブン・コンロイ議員は、連邦労働党の発表した地図では、保守連合政権の9億5,800万ドルのブロードバンド計画はブラック・スポットだらけで、5大都市圏外ではカバー範囲が50%にも届かない。オーストラリアは教育革命を必要としており、そのためには世界水準のブロードバンド網が求められている。ラッド労働党政権になれば、官民協力体制で全土100%をカバーする総額80億ドルのネットワークを敷設する」と語った。連邦政府のヘレン・クーナン情報技術担当大臣は、「ITIFの報告書は2006年の数字を基に2007年4月に発表されたもの。ITIFが10月に発表した報告書では、オーストラリアはブロードバンドの速度では30か国中5番目で、アメリカ、カナダ、イギリス、ドイツ、アイルランド、スイス、その他の先進国を上回っている。また、料金も妥当な額のはずだ」と反論した。また、ジョン・ハワード連邦首相は、「現在、2009年までに国民の99%の地域に秒速12MBのネットワーク敷設を進めており、何も遅くはない」と語った。(AAP)
この記事はAAP配信記事の忠実な翻訳であり、日本国内の報道と合致しない記述も含まれています。
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