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ハワード首相、4期就任は約束違反? - 2006年7月09日 |
2期就任後はコステロ財務相に譲るはずだった?
ジョン・ハワード首相が1994年、ピーター・コステロ連邦財務相に対し、2期にわたり首相に就任したら同財務相にその座を譲ると秘密裏に約束していたという。イアン・マクラクラン前国防省が、ハワード首相の約束の場に立ち会った際の記録を、10年以上にわたり保管していた。この話し合いの当時、アレキサンダー・ダウナー現外相が自由党党首を務めていたが求心力を失いつつあり、当時の自由党の主要メンバーから、96年の選挙ではハワード現首相なら労働党のポール・キーティング政権(当時)に打ち勝てると勧められていた。選挙では実際、自由党が勝利。ハワード首相が94年に、当時自由党副党首だったコステロ現財務相に伝えた「保証はできないが、自分は首相をずっと続けるつもりはない。もし自分が勝ったら、2期務めた後に君に譲る」という発言は、効力を持つことになった。
しかし、ハワード首相は現在4期目。同首相とコステロ財務相は先週、首相の座をめぐる約束の存在を否定している。(AAP)
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