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政治 - 2007年10月17日

シドニーの脱塩淡水化エネルギーは風力発電

「発電コスト上昇は水道料金に織り込み済み」
 10月15日、NSW州政府は、17億ドルをかけて建設する脱塩淡水化施設の電力源として、発電コストの高い風力発電を使う計画を発表した。淡水化施設は最高稼働能力日産2億5,000万リットルを予定しているが、そのためには風力発電機75基を必要とする。7月に、ネイサン・リース水道担当大臣が、「淡水化施設の電力は風力発電にしたい」と発言していたが、これを受けたもの。モリス・イエマ州首相も、風力の発電単価は、石炭やガスの火力発電より高くつくことを認めているが、シドニー・ウォーター(水道公社)が独立料金規制審判所(IPART)に水道料金値上げを申請した時に、申請水道料金に織り込み済みと語った。また、「値上げ額は、世帯あたり年間$100から$110程度になるはず。この申請料金額は施設建設費と操業コストも含めており、風力発電は操業コストに含まれている」と語った。シドニー・ウォーターの申請が通った場合、シドニー圏の世帯は2008年度以降、水道料金として年間$275の値上がりとなり、そのうち$110が脱塩淡水化施設のコストということになる。野党のクリス・ハーチャー水道担当議員は、「淡水化施設の電力コストは年間2,600万ドルとされているが、リース大臣は、このコストが膨れ上がることはないと保証していない。既に高い水道料金を払わされるシドニー市民が、淡水化施設電力料金まで負担しなければならないのか」と批判した。また、緑の党のジョン・ケイ議員は、「脱塩淡水化施設の電力を風力発電に頼ること自体は、NSW州の既存の石炭火力発電所の温室ガス排気量削減につながらない」と批判した。(AAP)


この記事はAAP配信記事の忠実な翻訳であり、日本国内の報道と合致しない記述も含まれています。
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