元水泳選手トレーシー・ウィッカムさんの娘、ハンナさんの葬儀行われる
ハンナさんが望んだ結婚式を葬儀で
今月2日に19歳で亡くなった、元水泳選手のトレーシー・ウィッカムさんの娘、ハンナさんの葬儀が6日、ブリスベンのオール・ハロウズ・スクールの教会で行われた。ウィッカムさんは、霊柩車に入ったハンナさんの棺に最後の別れを告げると、感情を抑えきれない様子で、家族に支えられながら教会を後にした。
ウィッカムさんは、2度にわたり世界水泳のチャンピオンに輝き、400メートル、800メートル、1,500メートル自由形の世界記録を保持していたこともある、伝説的なオーストラリア人水泳選手。その一人娘であるハンナさんは、2004年に滑膜肉腫(かつまくにくしゅ)という珍しいがんを患っていると診断され、3年間の闘病生活の末、今月2日に息を引き取った。病室でトム・オドリスコルさん(20)と結婚したわずか数時間後のことだった。2人は来週末にサンシャイン・コーストで挙式予定だったが、今日の葬儀が結婚式となり、会場にはハンナさんが選んだ誓いの言葉や音楽が流れた。オドリスコルさんとグルームスメン、7人のブライドメイドは、結婚式用の衣装に身を包み、リムジンで到着。ハンナさんの飼い犬の「チャンス」も正装し、結婚指輪を乗せるはずだったリング・ピローを運んだ。ウィッカムさんは800人を超える参列者に、ハンナさんを誕生の瞬間から深く愛してきたこと、そして「私の師であり支えだった」存在を失った深い悲しみを伝えた。葬儀の最後にはオドリスコルさんが、「私たちが年老いて、ビーチハウスでの暮らしにうんざりするまで」ハンナさんを愛し続けると誓った。
ウェスリー・リサーチ・インスティテュートは、ハンナさんを追悼し、彼女が闘った珍しいがんの研究に資金を提供するための「チャンス・ファウンデーション」を設立している。(AAP)
この記事はAAP配信記事の忠実な翻訳であり、日本国内の報道と合致しない記述も含まれています。
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