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豪州人数千人が戦火のレバノンで立ち往生 - 2006年7月16日 |
イスラエル軍とレバノンの武装組織ヒズボラの間で衝突が起き、豪連邦政府に対して数千人に上る豪州人のレバノン脱出を支援するようにとの要求が高まっている。しかし連邦政府は、レバノンを旅行中の豪州人約3,000人と、レバノン在留の豪州レバノン・コミュニティの約2万5,000人を救出する安全な手段はもはや存在しないと主張している。交戦が激化するにつれて、連邦政府は豪州人を現地から避難させる判断が遅かったという批判の声がますます高くなっている。レバノンの首都ベイルートに取り残されている57人の若者の両親は15日、子どもたちを救うためのハワード首相の努力が不足しているとして、同首相を強く非難した。シドニー・アルメニアン・コミュニティのダンス・グループの、子供や10代および20代前半の若者を含むメンバー約78人が、イスラエル軍による爆撃が相次ぐレバノンの首都ベイルートで身動きが取れなくなっている。連邦政府外務省のテレサ・ガンバロ政務次官は豪州国民に対し、レバノンにいる家族らに連絡を取りベイルートの豪州大使館に登録させるよう促した。しかし、辛うじてレバノンから逃げ出し15日夜にシドニー空港に帰着した数人の豪州人によると、大使館の動きは遅かったという。
レバノンでは12日にヒズボラが越境作戦を開始してイスラエル軍兵士8人を殺害、2人を拉致した後から、イスラエルによる爆撃が相次いでいる。(AAP)
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