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国際 - 2007年3月28日

「デビッドは出獄したいために罪を認めただけ」

ガンタナモ米軍刑務所拘留者の父親が語る
 3月27日、2001年以来ガンタナモ湾米軍刑務所に拘留されているデビッド・ヒックス氏は、軍事委員会の法廷での罪状認否で、起訴容疑の「テロリズムに対する重大な支援」に有罪を認めた。この日の裁判のためにガンタナモ湾に飛び、デビッド・ヒックス氏の父親テリーさんと姉妹のステファニーさんは、裁判開始前にヒックス氏と3時間ほど面会した。裁判の後、テリーさんは、「息子が有罪を認める以外にガンタナモ湾刑務所を出る方法はなかった。豪政府はデビッドが罪を認めることだけを望んでいた。5年間地獄のような刑務所に閉じこめられていれば誰だもどんな罪でも認める気になる」と語った。軍検事は20年を求刑していたが、ヒックス氏が罪を認めたため大幅に減刑され、かつ米豪間の受刑者交換協定ですぐにオーストラリアに送還されることが考えられる。豪政府はハワード首相以下が成り行きを歓迎し、「これで問題が終った」としている。しかし、この数か月、国民の意識はヒックス氏が有罪かどうかよりも、「同胞が外国政府の手で長期拘留され、公正な裁判を受ける権利を侵害されており、それに対して自国政府が抗議一つしない」という怒りに変わってきていたが、ハワード政権はつい最近まで国民の意識の変化に気づかなかった。ヒックス氏が「有罪を認め」たことで、政府は「安堵」を表しているが、労働党、民主党、緑の党、2005年に罷免されたヒックス氏の弁護人もすべて、「デビッド・ヒックス氏が公正な裁判を受けるチャンスはなかった。彼は刑務所から出たい一心で罪を認めた」という把握で一致している。国民がどちらを信じるかである。(AAP)


この記事はAAP配信記事の忠実な翻訳であり、日本国内の報道と合致しない記述も含まれています。
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