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国際 - 2007年3月12日

外務省高官、北朝鮮との協議に出発

核プログラムの廃棄を呼びかけ
 3月11日、外務通商省(DFAT)のピーター・バクスター第一政務次官補を代表とする外交団が北朝鮮の平壌に到着した。外交団は、4日間の日程で北朝鮮政府高官と話し合い、2006年の「核実験」のような核開発プログラムを廃棄するよう説得する。2月に北朝鮮側は、燃料その他の援助との交換条件で寧辺にある原子炉の運転を停止することを提案している。この取引では、北朝鮮は60日以内に寧辺の原子炉をシャットダウン(運転停止)し、国際調査団の点検を受ける。その後に核施設の稼働を不能にする処置を取り、交換に追加の援助を受けることになる。2006年10月の北朝鮮の「核実験」以来、朝鮮半島やその周辺の緊張が高まっていた。外務通商省スポークスウーマンは、危機的な核の対決を平和に解決することはオーストラリアにとっても大きな利害関係がある、と語っている。外交団は、金正日政権が核の野望を捨てるなら、直ちにオーストラリアからの援助が届くことを確約する。「オーストラリアは、北朝鮮の核プログラム廃棄方針を支援する。その方法としてはエネルギー援助、二国間経済開発援助、セーフガードのノウハウなどを考えている」とした上で、「ただし、これはあくまでも北朝鮮側の核廃棄の進展次第だ。我が国は六か国協議参加国との密接な協力関係と、国連安全保障会議の1718決議による我が国の義務に沿って努力する。六か国協議で決定した手続きを速やかに実施し、核兵器放棄の戦略的決断を行なう立証責任は北朝鮮にある」とした。オーストラリアは西側諸国の国としては珍しく今も北朝鮮との公式国交を維持している。(AAP)


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