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国際 - 2007年3月12日

ハワード連邦首相、訪日

安倍首相との話し合いは通商と防衛を中心に展開
 3月11日、ジョン・ハワード連邦首相は3日間の日程で訪日の旅についた。今年は1957年の日豪通商協定締結から50年といういわば節目になる年であり、自由貿易協定(FTA)が課題になるという当時では考えられなかった両国貿易の変化が起きている。また、戦後復興期をようやく脱しようとして資源と市場を求めていた敗戦国と、資源豊かな戦勝国という関係も、現在では経済、安全保障、文化などどの分野をとっても互いに対等のパートナーとして考えなければ成り立たない関係に発展してきた。今回のハワード首相訪日では、日豪合同二国間安全保障宣言調印が行なわれるが、他のアジア諸国との関係や日本の平和憲法との兼ね合いから、宣言が現在も将来も条約に発展することはないとされている。また、4月23日からは、自由貿易協定に向けて公式交渉が行なわれる予定になっており、今回もハワード連邦首相と安倍晋三首相の間で話し合いが行なわれる見込み。過去20年間で農業保護主義を縮小廃止してきたオーストラリアにとって最大の関心事は日本の農業保護政策であり、日本の最大の関心事は、急成長を遂げ、日本の競争相手になってきている中国やインドとエネルギー資源、天然資源をめぐって競争しなければならない状況で、日本がどれだけオーストラリアの資源を確保できるかということにある。訪日を目前に控えた3月8日には、日本のメディアに向けて、「交渉の冒頭で譲歩の話をするのはいい戦術とは思えない。話し合いの結果、お互いに譲り合う線を見つけていくことになる」と語っている。また、安全保障共同宣言が中国に警戒心を抱かせないか、という質問には、「オーストラリアは中国とも親密な友好関係を結んでいる。日本との共同宣言が、オーストラリアと中国との友好関係を損なうとはまったく考えたこともない」と答えた。また、安倍首相との会談では、オーストラリアが日本の捕鯨に反対していることも伝える、と語った。(AAP)


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