|
タスマニアン・デビルの病気、消滅に期待 - 2006年7月01日 |
一定数まで減少すると病気も消滅?
タスマニアン・デビルの間でガンのような病気が猛威を振るっており、野生の生息数が減少している中、研究者は病気の消滅に期待をかけている。デビル顔面腫瘍性疾患(DFTD)と呼ばれるこの病気は10年前に発見されたが、治療法も回復の見込みもなかった。しかし、野生生物を研究する科学者のクレア・ホーキンス博士によると、感染するガンと見られているDFTDは、肉食性の哺乳動物の数が一定のレベルまで減少すると、それ以上は持続しないのではないかという。同博士は、DFTDが今後及ぼしうる影響を想定するには、この病気の感染性と持続性が動物の数と密度により決定されるのかを見極めることが非常に重要と話している。このことにより、タスマニアン・デビルの数が絶滅数に達するまで減り続けるかどうかが予測できるという。(AAP)
|