夢は世界に通用するシンガー豪州で見つけた自分の居場所
Melbourne
RMIT大学文学部卒業
音楽ビジネス専攻
西谷洋美さん
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大学時代は、ローカルの学生と混じって、コンサート・スタッフのヘルプも体験
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歌が大好きだった西谷洋美さんが持ち続けてきた夢は、歌手になること。日本にいる時も、貿易会社に勤める傍ら、歌のレッスンに通ったり、ピアノ・バーで歌ったりしていた。
「でも、やはり本格的に勉強して、プロになりたかった。英語の持つリズムや自分の音楽スタイルを身に着けたかったこともあり、留学を決意しました」
中でも、学生ビザでも働くことができ、物価も安いオーストラリアは魅力的だった。半年のサーティフィケート・コースで基礎を勉強した後、本格的に技術を磨くためにアドバンス・ディプロマ・コースに進学。歌唱パフォーマンスや作曲などを学ぶ一方で、バンド活動をしたり、オリジナル曲を作ったりと、音楽一筋の学生生活を送る。さらに、学位を取得するため大学に編入し、音楽ビジネスの実務に関連する科目を集中的に選択した。
「レポートやエッセイなどの課題を通じて、音楽史やスタジオ建設など普段では絶対しないような研究に取り組めたのはとても有意義でしたね」
卒業には、360時間のインターンシップも必要だったが、持ち前のアクティブさで100社以上に履歴書を送り、メルボルンの地元ジャズ・レーベルの採用が決定。卒業後の現在も、これまでに身に着けたスキルを生かしながら、同社でマネジメント・マーケティングを担当している。
「思い切って留学して、本当によかったと思っています。日本にいた時は、いつもどこかで違和感をずっと感じていた。『ここは自分のいる場所じゃない』って。でもオーストラリアに来てから、1度もそんな風に思ったことがないし、すごく居心地がいい。目の前のことをこなすのに精一杯なのもあるけれど、本当にやりたかったことをしているから、後悔や迷いがないからかもしれません」
次の目標は、もう1度バンドを組み、ライブをすること。今まで身に着けてきたスキルを最大に利用して、さらに大きく羽ばたこうとしている。
●これまでの経緯
2001年3月、音楽パフォーマンスを学ぶため、日本での仕事をやめ、来豪。
5週間の語学学校を経て、NMITのTAFEに入学
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2004年2月、RMIT大学に編入。専攻は「ミュージック・ビジネス」。
著作権から音楽史まで、音楽業界全般について幅広く学ぶ
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2005年5月、メルボルンのジャズ・レーベル「Head Records」に就職。
インターンシップ科目の単位を取るため、音楽業界での勤務経験が必要に。
100社以上に履歴書を送った中で、同社から「ぜひうちに来てほしい」と
お呼びがかかる。卒業後も引き続き勤務、現在に至る |
何が変わった ?
歌手になりたいという以前からの夢が、留学を機に実現に向けて、より近付いた。ジャズ・レーベルで働きながら、プロ・デビューを目指す。
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オーストラリア留学を機に大きく成長した7人の先輩たち
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