今は将来に向けての通過点 目指すは、現地就職
Melbourne
RMIT大学・大学院文学部
ファション専攻
泊優香子さん
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デザイナーの友人が立ち上げた新ブランドの写真撮影のため、
ヘア・スタイリングを担当
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?日本にいた時は、大手アパレル・メーカーのコーディネーターとして、新店舗のディスプレーからテレビなどのメディアに貸し出す際のスタイリングまで、幅広い業務を担当。ファッション業界の表舞台で活躍してきた。しかし、それでも「海外に出たい」という思いがずっとあった。
「ファッションって日本だけのものじゃないし、いろんな国でそれぞれの流行がある。仕事はおもしろかったし、やりがいもありましたが、『もっとほかの国のファッションや流行も知りたい。海外で働いてみたい』と思っていました」
そのころ、日本で知り合ったオーストラリア人の友人から、「メルボルンのファッションもおもしろいよ」と聞き、メルボルンに興味を持つ。2004年に来豪し、TAFEで流通の仕組みやブランディングなど、アパレル業界の全般を学ぶTCFを専攻した。
「新商品の企画やデザインなどの授業もあり、実践的でした。特に授業の一環として、メルボルン市内にある有名ブランド店の店頭ディスプレーや新ブランドの提案やデザインなどにも携わることができ、いい勉強になりましたね」
しかし、すでに業界での勤務経験がある泊さんには、物足りない部分もあった。一番の目標は海外で働くこと――。ビジネス面にもっと焦点を当てた勉強がしたいと考えていたところ、系列の大学院で研究分野として扱われていることを知り、進路を変更。現在は「子供服のブランド戦略」に関する研究をしている。
「最終的には、オーストラリアのアパレル企業で働きたい。その時に今の研究や自分が今まで現場で培った日本式ファッション・ビジネスのスタイルを取り入れて、成功させることができればいいなと思っています。また、ファッションの最先端の国ではないけど、インディーズのブランドも多く、業界に勢いが出てきているのを感じる。早く現場に出たいですね」
今の勉強は、あくまで将来に向けての通過点だと言う泊さん。研究の合間には、デザイナーの友人の手伝いをしたり、メルボルン市内のブティックで日本のファッション小物を委託販売するなど、夢の実現への準備を着々と整えている。
●これまでの経緯
2003年4月、アパレル・メーカーを退職。オーストラリア人の友人の影響で、メルボルンに興味を持ち始め、来豪に向けての準備を始める
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2004月11月、来豪
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2005年2月、RMITのTAFEに入学。専攻は「TCF(Textile, Clothing and Footware)」。デザインやコスト管理、ディスプレーなどファッション業界全般について学んだ
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2006年2月、RMIT大学大学院に入学。さらなるスキルアップを目指し、大学院に進路を変更した。現在は「子供服のブランド戦略」をテーマに研究している
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何が変わった ?
ファッション・ビジネスに関して、よりグローバルな視点を意識するように。卒業後は、現地アパレル企業への就職を狙う
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オーストラリア留学を機に大きく成長した7人の先輩たち
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