馬インフルエンザ知らずのダニー・ダービー
QLD州ウィントンの町の珍レース
9月28日、QLD州北部ロックハンプトンからさらに西に800kmほど内陸にあるウィントンの町で1993年以来続いてる「ダニー・ダービー」が開催された。ダニー(dunny)とは戸外便所のことで、シドニーあたりでも古い住宅の庭の片隅に残っていることがある。そのような住宅街では広い通りと別に住宅の裏を縫って狭い路地が残っていることもある。その昔「nightman」と呼ばれる人々が夜間にダニーを汲み取って回った路地であるが、現在は周囲の住宅に取り込まれてしまっていることが多い。ウィントンで毎年開かれるダニー・ダービーも今年は州各地から20基のダニーが集まり、各チームが250mのトラックをダニーを担いで走りつつ、途中で課題をこなしていかなければならない。ABCラジオのインタビューに答えて、主催者のロビン・スティーブンスさんは、「ダービーの人気はユニークな発想にある。ダニーに車輪を付け、二人が押し役、二人が牽き役、騎手は当然ながら箱便器に座ってもらう」と語っている。また、このイベントはQLD州のアウトバックの年中行事として知られており、参加者は州各地からダニーを載せてやってくる。「タウンズビルの豪空軍兵士もダニーを持って参加しているし、ゴールドコーストからも2基、マイルズの町からも1基が参加している」と語った。(AAP)
この記事はAAP配信記事の忠実な翻訳であり、日本国内の報道と合致しない記述も含まれています。
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