25today.com
最新ニュース
[ 社会 ] [ コミュニティー ] [ スポーツ ] [ ビジネス ] [ 経済 ] [ 政治 ] [ 国際 ] [ 文化・芸能 ] [ 総領事館安全情報 ] [ そのほか ]
そのほか - 2007年3月16日

在来種動物、外来種に追われる

オーストラリア独特の生物の危機
 NSW大学の研究者の調査によると、キツネやネコなどの外来種動物は、在来種の捕食動物に比べて2倍の数量の在来種動物を補食していることが確かめられた。これまでも外来種動物が在来種動物を捕食していることが信じられていたが、科学的に確認されたことはなかった。報告論文の共著者、ピーター・バンクス氏によると、在来種動物が、外来種捕食動物の行動形態や捕食行動に慣れていないため、簡単に捕食されるとしている。バンクス氏は、「オーストラリアの哺乳動物はほとんどが有袋類だが、外来種捕食動物は基本的に胎生動物であり、その生態はまったく異なる。そのため、外来種捕食動物は、在来種捕食動物に比べてかなりの害を及ぼす」と述べ、さらに、「このようなことは世界中で起きている現象だが、オーストラリアの場合は他の地域と比べても相当問題が大きい」としている。あるケース・スタディでは、在来種のブラッシュ・テール・ベットングという小型カンガルーに似た有袋動物の数は、1970年代にキツネ根絶活動が始まってから20倍にも増えたことが突き止められた。バンクス氏は、「地球のどこでも、在来種の捕食動物はこれほどの害を及ぼすことはなく、オーストラリアではこのリスクがさらに広がると見られている。また、「この論文では、オーストラリアの貴重な野生動物を対象にしたコントロール、管理プログラムの必要性が大きく取り上げられている」と述べている。(AAP)


最新ニュース
そのほかのニュース
過去の記事
おことわり 広告に関するお問い合わせ サイトに関するお問い合わせ
2006 NICHIGO PRESS ALL RIGHTS RESERVED