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社会 - 2007年3月11日

父はニールセンを殺していない

エイブ・サフロンの息子が語る
 1970年代、ポッツポイントのビクトリア・ストリート再開発反対運動が盛んだった頃、父親からコミュニティ・ペーパーを受け継いで、「再開発反対」の論陣を張っていたファニータ・ニールセンさんが、キングスクロスのクラブに開発派の人物に会いに行ったまま行方を絶った。当時からキングスクロスの裏の世界のドンと目されていたエイブ・サフロン氏がニールセンさん殺害の張本人とみなされ、ついに謎が解き明かされないまま、昨年9月15日にサフロン氏が死去した。サフロン氏の息子で現在はロサンジェルスに在住するアラン・サフロン氏が、父親について「無検閲の真相」を公表する本の契約を結ぶためにシドニーを訪れていた。アラン・サフロン氏は、サン・ヘラルドのインタビューに答え、「父親と近しかったビジネス関係者がニールセンさんを殺害した。また直接証拠もある」と語った。「ニールセンさんが3人の男達と話し合っている際に、一人が激昂のあまり彼女を殺害した。3人は死体を切り刻み、重しを入れたバッグに詰め、シドニー湾沖の海に投げ捨てた」と語った。さらに、「父も、ニールセンさん殺害を依頼されたことがあるが、殺害に関わることを拒否していた。その殺害犯は父のビジネス関係者で、もう生存していないが、その人物の評判を守りたいと思う人達がいまでも生きている。もし、私が真犯人を公表すれば私の命が危なくなる」と語り、「最初の警察の捜査が十分ではなかった。しかし、現在は警察の科学捜査技術も発達しており、当時のように真犯人を逃すことはないだろう」としている。(AAP)


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