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社会 - 2007年3月14日

QLD、毒をもって毒を制す

犯罪摘発は犯罪者に
 クイーンズランド工科大学のロブ・ロバートソン氏は、博士号研究の対象として、元受刑囚に面接し、どのようにして犯罪から足を洗ってまっとうな道を歩むようになったかを質問し、その体験を他の犯罪者の更正に役立てる。ロバートソン氏の研究の動機は、オーストラリアの囚人の再犯率が高く、出所した受刑者の3分の2が刑務所に舞い戻ってくることを知ったこと。もし、残りの3分の1がどのようにして犯罪の悪循環を破ることができたのかを調べれば、高価な刑務所建設の資金を節約し、更正施設の収容者を減らすことができる。「再犯率3分の2という数字に200年間変化がないということは刑務所が犯罪者を更正させることができないということを意味している。どの州も、出所者の住宅や定職斡旋などの社会復帰サービスに矯正施設予算の約1%前後しか使っていないことを考えれば驚くことではない。このような問題があっても、3分の1の人は犯罪生活から足を洗っている。その秘訣を知ることができれば、囚人の社会復帰に役立てることができる」としている。回答者は、犯罪生活から足を洗った動機を自己分析するように言われる。同時に犯罪生活に導いた半生その他の要因を分析する。就職したことを動機にする人もいれば、「人生の重要な瞬間」を体験し、犯罪生活から足を洗った人もいる。「結婚、子供、就職をきっかけに犯罪をやめた人が大勢いる」と語るロバートソン氏は、過去5年間に刑務所を出て、一度も有罪判決を受けたことのない人を求めている。(AAP)


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