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社会 - 2007年3月11日

NSW、グリフィスのオレンジ畑で人骨発見

30年前に行方不明の麻薬撲滅運動家か?
 3月8日、州南部リベリナ地域グリフィスのオレンジ畑で人骨が発見された。法医学試験の結果、人骨であることが確認され、グリフィスの町では、30年前に行方不明になった麻薬撲滅運動家ドナルド・マッケイ氏の遺体ではないかという噂で持ちきりになっている。マッケイ氏は1977年7月15日の夜、グリフィスのパブを出たまま消息を絶ち、氏の車が駐車場に置き去りになっているのが発見され、車内から血痕、毛髪、引きずった痕跡、22口径銃の空薬莢3個などが見つかった。リベリナはイタリア人移民の多い農園地帯で、マフィア組織の麻薬密売も噂されてきた。マッケイ氏殺害の直接の容疑ではまだ立件された者はいないが、殺害に関与したとして3人の男が有罪判決を受けており、中心人物とされていたロベルト・トリンボリは、18件の殺人容疑をかけられており、現金2,000万ドルを握って1981年5月7日に国外脱出、1987年に逃亡先のスペインはアリカンテで心不全のために死亡している。奇しくも、現在ACT政府は、ホイットラム政権時代の移民大臣で「多文化主義の父」とされるアル・グラスビー氏(2005年死去。当時78)の銅像建立を$72,000の経費で進めており、マッケイ氏の遺族はこの銅像建立計画に猛反対している。自身がイタリア系だったグラスビー氏は、リベリナ地域のマフィアの活動を打ち消す発言を度々行なっており、マッケイ氏の行方不明についても、 マッケイ氏の妻バーバラさんがマッケイ氏殺害の主犯とほのめかす言動を行い、名誉毀損で起訴されたことがある。グラスビー氏は無罪判決を受けたが、3月9日、息子のポール・マッケイ氏は、「多文化主義は結構だが、生前、グラスビー氏が私達の家族に罪をかぶせようとしたことを考えると銅像建立は納得できない」と語った。(AAP)


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