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社会 - 2006年6月18日

いじめ放置した学校、生徒に数千ドルの賠償金

学校はいじめを一切許さない方針を

 いじめの被害に遭っている生徒を守ることができなかった学校は、数千ドルの賠償金を支払うこともあり得る−。クイーンズランド工科大学(QUT)法学部のデス・バトラー教授が警告を発した。同教授によると、国内ではいじめの被害に遭った生徒が学校を訴えて勝利し、「かなりの額の」損害賠償金を受け取ったケースが数多く見られるという。同教授は「いじめの加害者を訴えても金銭的メリットがないため、資金のある学校を訴えるケースが発生している」と話す。2001年には、10代の少年が3年間にわたりいじめを受けたとしてビクトリア(VIC)州バララットの学校を訴え、賠償金6万ドルを勝ち取った。2003年には、2年間のいじめを受けて学校を訴えたメルボルンの女子生徒が、7万3,000ドルの賠償金を受け取っている。バトラー教授は、学校にはいじめの慢性化を一切許さない方針が重要だと述べる一方、学校は生徒の安全に対する「保険」ではないとも語った。同教授は6月21日にQUTで、「学校におけるいじめ−法的・実務的観点から」というセミナーで講演する予定。(AAP)


この記事はAAP配信記事の忠実な翻訳であり、日本国内の報道と合致しない記述も含まれています。
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