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経済 - 2007年3月11日

NSW、ひとまず経済不況を逃れる

3月24日の州選挙を目前に
 すでに選挙戦も本格化しており、保守連合、労働党とも盛んに公約を出しているが、先立つのは公約の予算源であり、州の経済力である。3月7日、オーストラリア統計局(ABS)は、州の個人、企業の支出を計る「州の最終需要」(SFD)統計を発表した。この統計によると、2006年第4四半期の消費の伸びは1.4%で、同第3四半期のマイナス成長から大きくプラスに反転している。また、第3四半期の0.3%マイナス成長は0.1%に修正された。予想よりも好調な州経済にも、モリス・イエマ州首相とマイケル・コスタ財務相は慎重な態度を取り、「州経済は本来もっと好調でなければならない」と語っている。野党自由党のピーター・デブナム党首は、この統計を歓迎しながらも、「労働党が簡単に選挙に勝利した場合の結果」に警告を出した。ACTに隣接するクエンビヤンを訪れていたイエマ首相は、「州の経済はもっと好調でなければならないと思うから、今回の統計を大喜びすることはできない。州が再びオーストラリア全国をリードする経済力を取り戻すことを望んでいる」と語った。2006年第4四半期の州経済は、2005年同期比較で1.8%の伸びだが、地下資源ブームに沸くWA州は4.3%の伸びを示している。コスタ財務相は、この数字に力づけられたが、慎重にしなければならないと語った。コスタ財務相は、統計局の発表前にマイナス成長を予想して、「主要経済指標は、パリス・ヒルトンが知性を語り、ブリットニー・スピアーズが下着着用を思い出すようなもの」と、統計数字の価値を否定する発言をしており、野党の財務スポークスマン、バリー・オファレル氏がこれを取り上げて、「過去12年間の労働党政権の浪費と失策、経済運営の失敗に比べれば、パリス・ヒルトンもノーベル賞受賞者に見える」と揶揄している。(AAP)


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