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経済 - 2007年3月06日

豪統計局、2006年第4四半期統計発表

企業、堅実に利益を出す
 3月5日、豪統計局が発表した2006年第4四半期の企業利益統計は、昨年後半の公定歩合引き上げ、高インフレ率、干ばつの被害甚大な農業などの不利な要因にもかかわらず、堅実に利益を稼ぎ出していることを示した。しかし、経営者は将来の見通しについては警戒を強めており、在庫を減らすよう努めている。同四半期の企業利益総額は調整後436億ドルで、前四半期比較で2.5%の上昇。また同四半期の企業在庫量は1,048億ドルと前四半期比較で0.1%の伸びにとどまった。前2四半期には在庫量が減っており、エコノミストは第4四半期も平坦傾向を維持すると予測していた。コモンウェルス・セキュリティのクレイグ・ジェームズ主任エコノミストは、「在庫量の推移から、2006年の間、企業がコストを切り詰めようと努力していたことが明瞭。企業は人件費や光熱費の相殺するため、2006年の9か月間で在庫量を2.1%削減したから、今後も生産量を増やすことにはかなり慎重になっているはず」と語っている。3月初めに発表された他のデータでも、企業の投資が鈍化しており、干ばつのために輸出も伸び悩み、四半期のGDPも抑えられたものになると見られており、2006年の年間GDP成長率も2.0%程度にとどまる見込み。経済成長がこのように減速している状況では今後数か月は利上げがないと予測される。また、3月5日に発表された他のプライベートなデータによると、2007年2月のインフレ率は、連邦銀行が目標としている2-3%のすぐ上にとどまっているが、サービス部門や新車市場は活発になってきている。(AAP)


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