25today.com
オーストラリア発最新ニュース
[ 社会 ] [ コミュニティー ] [ スポーツ ] [ ビジネス ] [ 経済 ] [ 政治 ] [ 国際 ] [ 文化・芸能 ] [ 総領事館安全情報 ] [ そのほか ]
ビジネス - 2007年8月30日

シドニーのホテル不足が旅行業界に影響

観光業界団体が警告
 日本からの観光客減が懸念されている折り、全豪観光運輸フォーラム(TTF)は、NSW政府が何らかの行動を起こさない限り、シドニー市内のホテル不足が深刻な問題になり、旅行客を他の地域に取られ、観光収入減につながると警告している。TTFの推算によると、NSW州政府の「今後9年間の旅行客シドニー市内延べ宿泊日数」成長率予測が、業界予測の半分にも満たないと指摘している。TTFのピーター・ステーブリー全国理事長によれば、政府は、2007年から2016年までの旅行客の延べ宿泊日数成長率を6.7%と予測しており、市内にさらに1,300室のホテル客室が必要と推定している。しかし、全国組織の観光予測委員会は、同時期の旅行客増加率を延べ宿泊日数で16%と見込んでおり、必要とされる追加ホテル客室数も3,200室と、政府予測の2倍以上になる。ステーブリー理事長の声明は、「ホテル建築計画は、他の事業計画よりも後回しにされる傾向がある。現在の不動産市場では、ホテル建築は、シドニー市内の貴重な用地をめぐって、オフィス、小売店舗、住宅などの不動産開発と競争しなければならない。また、オフィスや住宅などの不動産開発では開発完了後直ちに投資収益が回収できるため、回収に時間のかかるホテルの建築計画は資金を募るのも不利になっている。同理事長はその打開策として、「州政府が、ホテル立地に適した土地をホテル建設用地として指定すること、また大規模商業施設開発計画には建物にホテルを組み込むことを法制化すること」などを一案としている。また「ビジネスの旅行客がシドニーのホテルに泊まれない事態が進めば、ビジネス客はそのビジネスと金を他の地域に持って行ってしまうだろう」と警告している。(AAP)


この記事はAAP配信記事の忠実な翻訳であり、日本国内の報道と合致しない記述も含まれています。
オーストラリア発最新ニュース
ビジネスのニュース
過去の記事
おことわり 広告に関するお問い合わせ サイトに関するお問い合わせ
2006 NICHIGO PRESS ALL RIGHTS RESERVED