VIC州、デンマーク風力発電機メーカー撤退
国内市場の障害が原因と
デンマークの風力発電機メーカー、ベスタス・オーストラリア・ウィンド・テクノロジー社は、VIC州ポートランド市のタービン・ブレード工場を、採算が取れないとして2007年末で閉鎖撤退することを発表した。同社アジア太平洋のジョン・ハマー上級副社長は、「オーストラリアの現在の風力発電機市場はこのような投資を続けられるほど大きくない」として、国内グリーン・エネルギー市場の有望性に疑問を投げかけている。同社は世界中で風力発電ファーム技術を提供しており、オーストラリアで環境意識や再生可能エネルギーへの関心が高まっているとされている時だけに、かけ声と現実の落差が浮き彫りになったできごとでもある。同副社長は、「政府が介入し、長期的な市場を保証できるなら再考したいが、次回はもう少し慎重になるだろう。これまで聞かされてきたことを信じるのではなく、確実な証拠を見るまで動くわけにはいかない」と語っている。しかし、連邦政府のイアン・マクファーラン資源相のスポークスウーマンは、「ベスタス社は、政府が、『再生可能エネルギー達成義務値(MRET)』を延長する意図がないことを同社に伝えた後でポートランド工場投資を決定した。同社が作っているブレードは既に旧型になっており、ブレード新規開発に投資しないと決定していた。連邦政府は35億ドル強の投資を行い風力発電量も8,000%増加を目標にしており、スケジュールは2年前倒しになっている」と語った。バスタス社は2006年にタスマニア州の工場を閉鎖し、65人を解雇。今年末の閉鎖では130人が失職する。ただし、技術やサポートの業務は残し、全国で200人の雇用を続ける。(AAP)
この記事はAAP配信記事の忠実な翻訳であり、日本国内の報道と合致しない記述も含まれています。
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