現代の若者は“異星人”!?

親元から離れない「ヘリコプター･キッズ」が増加

　母親の世代は21歳で結婚したが、現代の若い女性は早くても29歳――。国内の統計学者バーナード･ソルト氏によると、ベビーブーム世代の両親が早い時期に家庭を持ち住宅ローンなどを組んだ一方で、次の「ジェネレーションY」の若者はティーンエイジャーの期間を延長し、責任を背負わずに自分中心のライフスタイルを謳歌する傾向にあるという。両親と同居する若者の割合は、1976年に21％だったのに対し、2001年は30％。親の世代と異なる価値観を持つばかりか、別の惑星の生き物とまで言われる彼ら。親の家に出入りするので「ヘリコプター･キッズ」や「KIPPERS（Kids In Parents' Pockets Eroding Retirement Savings＝両親の退職後の貯蓄を蝕む子供たち）」などと呼ばれている。ソルト氏によると「ジェネレーションX（61〜76年生まれ）は現実的でシニカル。一方、Y世代は“実験に基づく道徳家”」なのだとか。（AAP）