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社会 - 2006年8月16日

アボリジニの生活環境は世界最悪

国連の住宅専門家が指摘
 連邦政府に招かれ、アボリジニ・コミュニティを含めてオーストラリアの生活環境を2週間にわたり調査してきた国連適正住居に関する特別報告担当者ミルーン・コタリ氏は、14日、「私が見てきた中には、過密ということと公共サービスを受けられないということでは世界最悪水準というところがあった。2寝室の住宅に30人が住んでいるケースもあったし、壁に隙間ができ、じっとり湿っている建物に人が住んでいた。またアリス・スプリングスのキャンプ地では先住民族の人々が30年間掘っ立て小屋に住んでおり、土地の権利どころか行政サービスの権利さえ奪われている。政府による住宅の建て替えが行われている場合でも、先住民族コミュニティとの話し合いがなく、住人は一方的に決められた住宅設計を押しつけられている」と語った。カタリ氏はまた連邦政府が提唱している「責任分担協定」と呼ばれる提案も「差別的」と批判し、「この協定では、先住民族コミュニティは、行政サービスの資金を受けるために特定の義務を要求されるが、条件は一方的で、政府も非アボリジニ・コミュニティには行政サービスと引き換えにこういう条件をつけることはない」と語った。またオーストラリア政府が富裕な住宅所有者を優遇する様々な制度を設けていることも批判し、それだけの低所得者階層の住宅に振り向けるべきだとしている。コタリ氏の報告書は来年早々にも国連に提出されるが、ジョン・ハワード首相は、かつて国連の同じような批判に対して、「国連の内政干渉は受けつけない」と一蹴している。(AAP)


この記事はAAP配信記事の忠実な翻訳であり、日本国内の報道と合致しない記述も含まれています。
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