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社会 - 2006年8月19日

世界初のフコイダン分離抽出工場

タスマニアのバイオテック企業
 日本で食用にされているワカメ (Undaria pinnatifida (Harvey) Suringar) もオーストラリアではやっかいな海の雑草と見なされている。ところがこのワカメには、HIV、ガン、循環器系疾患などに治療効果があるとして日本でももてはやされているフコイダンが多く含まれている。これに目をつけたタスマニア州のバイオテック企業、マリノバ社が8月21日、タスマニア州ホバートの近くにワカメからフコイダンを分離抽出する施設を開くことになった。同社はタスマニア島の水域で年間200トンのワカメ採集の権利を持ち、南米からさらに1000トンを輸入する。同社最高経営責任者は、「すでに世界中の提携先から絶大な問い合わせが寄せられている。この施設で抽出するフコイダンは海外で生産されている製品よりはるかに純度も効力も高い。オーストラリアではまだ使用例がないが、アジアやアメリカではすでに実用化されている。(海藻のぬめりに含まれている粘着多糖類の)フコイダンは抗ウィルス、抗高血圧などの効果があり、循環器系の健康に優れている」と語った。同社はすでにアメリカでHIV予防治療の共同試験を行なっている他、NSW大学でも幹細胞研究プログラムを積極的に進めており、新施設では代替療法や医薬試験向けにフコイダン誘導体の開発を行う。(AAP)


この記事はAAP配信記事の忠実な翻訳であり、日本国内の報道と合致しない記述も含まれています。
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