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社会 - 2006年8月23日

揺れる大学

学生組合強制加入禁止とAWAで
 オーストラリアの大学では、クラブ、学生行事などから医療や法律援護、組合主催の政治要求活動まで学生向け福祉・厚生・スポーツなどのサービスは長年の学生組合強制加入制度に支えられてきた。しかし、2006年7月1日より発効した「学生組合任意加入法 (VSU)」で学生組合加入者が減った場合、学生に廉価で提供してきたサービスの資金が続かなくなる可能性がある。23日、全国の学生組合が授業放棄を呼びかけ、大学の補助を要求する集会を開く。また、23日午後、NTEU (全国高等教育職員組合) 加盟のシドニー大学職員は、大学管理者がAWA (全国労働協定) を職員に押しつけようとしているとして、反対の集会を開く。大学には政府から、予算と連動させてAWAを実施する条件がかけられている。さらに、23日付のシドニー・モーニング・ヘラルドの報告によれば、NSW大学のフレッド・ヒルマー新副学長は、大学予算を研究に振り向けるため、大学雇用の労働者100人を解雇し、職員の10%の希望退職者を募る。22日、大学は「能率向上プログラム」を発表し、1,200人の職員に宛てた電子メールで希望退職の対象となることを告げた。清掃・警備など100人の職員は強制的に希望退職となり、外注化される。ヒルマー副学長によれば、NSW大学は他の「八大学」と比較すると、教職員に対して一般職員の比率が高い、と述べた。また、「大学は営利事業ではないから、利益を得るつもりはない。予算を学生に振り向けたいと考えている」と語った。(AAP)


この記事はAAP配信記事の忠実な翻訳であり、日本国内の報道と合致しない記述も含まれています。
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