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国際 - 2007年2月24日

日本の調査捕鯨船、エンジン再始動

捕鯨再開は未定
 故障していた日本の調査捕鯨船「日新丸」が再び動き始めたが、同船が捕鯨を再開するかどうか明確になるまでには数日かかると見られている。環境保護団体グリーンピース・オーストラリア・パシフィックのスティーブ・シャルホーン事務局長は、同団体のエスペランサ号から、日新丸が24日午後エンジンのテストを開始したとの報告を受けたと話した。日新丸は現地時間午後10時35分(豪州東部標準時間午後8時35分)ごろ、同じ船団のほか5隻とともに北方へ動き出したという。グリーンピース側は船団が日本へ向かっていると見ているが、日本鯨類研究所(ICR)のスポークスマン、グレン・インウッド氏によると、まだ決定はされていない。インウッド氏の話では、船団が「調査」を再開する可能性もあり、ICRは今月27日か28日に最終決定をするという。一方、シャルホーン氏は、日新丸が日本へ向かっていると考える理由として、同船が大きく破損していることを挙げる。同氏は「日新丸が再び動き出し、影響を受けやすい南極の自然環境に脅威を与えずにいることを、喜ばしく思っている。同船が捕鯨を再開した場合にのみ活動を妨害する。我々は日本政府に対し、同船の修理やほかの船との交替をしないよう求めている」と話した。日新丸では15日に火災が発生し、乗組員1人が死亡しており、また船内が大きく破損してエンジンが始動しなくなっていた。同船は数千トンの重油を積載しており、南極付近の環境に重大な被害を及ぼすのではないかとの懸念も高まっていたため、エスペランサ号は救援を求められた時のために日新丸付近で待機していた。シャルホーン氏は「日新丸が遭難し、南極の環境が脅威にさらされている状況下では、そうするべきだった。我々にとって最も重要なのは、同船がその地域を安全に離れ、捕鯨のために戻ってこないことだ」と話した。ICRの畑中寛理事長は24日夜、日新丸の復旧に「成功」したと発表した。同理事長は「日新丸はロス海出発前に船長の要件をすべて満たす必要があった。同船の設備を調整・テストするためにもう少し時間が必要」と述べ、ニュージーランドのクリス・カーター自然保護相とグリーンピースが懸念している毒性の化学物質の流出については「(そういうことは)起こっておらず、起こることもない」と否定した。(AAP)


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