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国際 - 2007年3月09日

ヒックスの弁護士、連邦裁に提訴

連邦政府、第一関門でつまづく
 キューバのガンタナモ湾米軍刑務所に拘留されている豪人デビッド・ヒックス氏のオーストラリア側弁護団は、ヒックス氏を米軍刑務所から釈放し、オーストラリアに帰還させる命令書を求めて、連邦政府、フィリップ・ラドック法務長官、アレクサンダー・ダウナー外相を相手取った訴訟を連邦裁判所に持ち込んでいた。これに対して連邦政府弁護士は、デビッド・ヒックス氏の請求が成功する見通しがないとして、却下することを主張していたが、連邦裁判所のブライアン・タンバーリン裁判官は連邦政府の言い分を退け、ヒックス氏弁護団の請求の審理を行なう決定を下した。タンバーリン裁判官は、「この事件は長年継続しており、また事件の重要性からも、審理されるべきであること、またできるだけ速やかに審理にはいることとする」と述べた。ヒックス氏弁護団の提出した陳述書は、「司法と行政の関係、個人の自由の保護と国益との相互関係で重大な憲法上の疑義があり、外交問題も関わっている」ことを主張しているとタンバーリン裁判官は述べている。ヒックス氏の弁護士ジョン・ノース氏が法廷の外で、「審理は今後何週間かで開始される。今日の判決はデビッド・ヒックス氏にとって重要な一歩だ。今後法廷は、ヒックス氏が置かれている状況、彼がガンタナモ湾米軍刑務所に拘禁されている事実を審理することになる」と語った。今日の判決の直前にジョン・ハワード連邦首相が、「デビッド・ヒックスは3月20日にガンタナモ湾軍刑務所の法廷に出廷することになる」と発表したばかり。(AAP)


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