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国際 - 2007年3月02日

デビッド・ヒックス起訴

「殺人未遂容疑」消える
 2月2日、ガンタナモ湾米軍刑務所に拘留されているオーストラリア人、デビッド・ヒックス氏に対してようやく起訴が行なわれた。しかし、先に発表されていた「殺人未遂容疑」は、軍事委員会のスーザン・クロフォード判事が、「裁判を継続するに足りる証拠がない」として、却下しており、起訴事由としては唯一「テロリズムに対する重大な支援」だけが残った。ガンタナモ湾米軍基地のモー・デイビス米軍主任検事は、「ヒックス容疑者が終身刑になる可能性はない」と述べ、今日中にもデビッド・ヒックスに起訴状を手渡すとしている。その後30日以内に予審が開かれ、120日以内に本審理に入る。2月2日の朝、ジョン・ハワード首相が視聴者電話番組「チャールズ・ウーリー・アクロス・オーストラリア」に出演中、ヒックス氏の父親テリー・ヒックス氏が電話をかけてきた。父ヒックス氏は、首相に対し、「テロリズムに対する重大な支援という、容疑実行時に存在しなかった法律で、遡って起訴されることができるのか?」と質問したのに対し、首相は、「重大な支援という犯罪は1994年に規定されている。起訴が行なわれたということ自体、これが法律の遡及的適用ではないということだ」と答えた。メルボルン滞在中のヒックス氏の米軍軍事委員会の裁判弁護人マイケル・モリ少佐は、「起訴状から殺人未遂容疑が抹消されたことは、この裁判がデッチ上げであり、法的にも事実関係においても何の根拠も持たないことを示している。そのために5年間もガンタナモ湾米軍刑務所に拘留されるというのは言語道断だ。オーストラリア政府の法務長官は、こんなことがあってはならないと言っていたのではないか?」として、フィリップ・ラドック法務長官との面会を求めた。(AAP)


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