NSW、公道レース取り締まりをさらに強化
熟年夫婦を巻き込んだ死亡事故に
8月5日午前3時40分、NSW州警察は、シドニー西郊セント・メアリーズのグレート・ウエスタン・ハイウエイの2車線に並んで高速で運転していた17歳の少年と21歳の男を現認し、現行犯逮捕した。17歳の少年はPプレートで、16歳の同乗者を乗せており、男は運転免許証が2010年まで取り消されている。グレート・ウエスタン・ハイウエイでは、7月29日夜にも2台の車が公道レース中に反対車線から右折中の車と衝突し、右折中の車に乗っていたアラン・ハウルさん(71)とジュディス・ハウルさん(70)の夫妻が死亡した。29日の事故では、入院中のロバート・ジェームズ・ボーコウスキー(37)が起訴され、もう一人も警察が立件中。パートタイムのトラック運転手で生計を立てているボーコウスキーは、裁判官が保釈申請を却下した際に「交通違反常習犯」と呼ぶほどの違反歴がある。クラブ活動を通じて地域社会に貢献していたハウルさん夫妻の葬儀が8月3日にセント・メアリーズのカソリック教会で執り行われ、500人が集まり、夫妻の7人の成人している子供たちは、「なぜ交通違反常習犯が運転免許証を持っていられるのか?」と疑問を投げている。公道レースは通常の交通法規以外に公道レースを禁じる法律で取り締まられており、初犯は3か月の車両押収、再犯以後は裁判所の判断で警察が押収車両の売却を行える。同法は、1996年にピーター・デブナム議員法案で成立したが、NSW州では、デブナム議員が主張したような「VIC州ではこの法律で公道レースが激減した」という経過をたどらず、NSW州警察は、2006年までの10年間に3,100台を押収しているが、違反者は跡を絶たず、2007年だけでも既に183台が押収されている。熟年夫妻の死亡被害以降、公道レース違反者に厳罰を求める声が高まっている。(AAP)
この記事はAAP配信記事の忠実な翻訳であり、日本国内の報道と合致しない記述も含まれています。
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