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社会 - 2007年8月02日

持ち家は見果てぬ夢に

新「手の届かない」報告書
 8月1日、住宅開発会議(RDC)が実施した調査の報告書が、「Beyond Reach (手の届かない)」報告書という表題で発表された。この調査は、全国16都市部を選び、家族や所得の構成を6つのサンプル世帯で代表させ、住宅やユニットの所有や賃貸などの条件でコストを点検したもの。報告書では、オーストラリア全国ほとんどどこでも、中央価格帯の住宅を所有するためには、世帯の合計収入が約$100,000なければならないが、労働者の平均年収は$55,000である。報告書によれば、調査した16都市部で平均年収の労働者にとって取得しやすい「中央価格帯」は一つもなかった。この報告書では、「取得しやすい」住宅を2つの異なる条件で割り出している。まず、世帯総所得の30%を超えて住宅取得または家賃に充てないこと、次に、不動産価格は、世帯の中央所得額の3倍から4倍という範囲を超えてはならないこととなっている。RDC事務局長のロス・エリオット氏は、「住宅取得」クライシスにさらに人間的な視点を与えている。もし、社会や経済が円滑に機能するために必要とされる基幹労働者が住宅市場に入ることができなかったり、住宅価格が高すぎるため、単一収入世帯の選択肢がまったくなくなっているという状況が現実なら、我が国は社会や経済の分野で長期的に手ひどい結果に見舞われることになろう」と語っている。また、エリオット氏は、新しい持ち家にかかる税金が過去5年間で300%から400%上昇し、住宅買収コストの25%から33%程度に伸びていると語った。(AAP)


この記事はAAP配信記事の忠実な翻訳であり、日本国内の報道と合致しない記述も含まれています。
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