アリス・スプリングスが「禁酒都市」に
地元民が「公衆の安全のために」要請
2007年8月1日付をもって、大陸のほぼ中央にある北部準州の町アリス・スプリングスは、公共の場での飲酒を全面的に禁止する「禁酒都市」になる。この措置は、飲酒に伴う暴力などの行為が町の公衆の安全の脅威になっているとして、北部準州酒類販売認可委員会に訴えたことを受けているが、同準州の児童性虐待問題に直接介入している連邦政権が遠隔地の先住民族グループに対して「アルコール・ポルノ全面禁止」を提案していることに関連している。この規則に違反すると最高$500の罰金。北部準州酒類販売認可大臣のクリス・バーンズ議員は、「反社会的行為のほとんどがアルコールに結びつけられる。この禁止措置は町にもまた周辺のアボリジニ・コミュニティにも良い結果になると思う。過剰なアルコール消費を防ぐためにさらに必要な対策も考えている」と語っており、2006年8月には、準州警察に、アボリジニの土地で酒を売って回っている車を抜き打ち検査する権限を与えている。また、周辺の先住民がアリス・スプリングスで寝泊まりするタウン・キャンプについても飲酒を禁止する措置の導入を検討している。リチャード・オサリバン認可委員長は、「禁酒区域」指定認可にあたっていくつかの条件が満たされたことを評価している。それまで、委員会は、「町で取り締まっても、飲酒常習者が周辺に移動するだけなら事態は変わらない」と警告していた。また、北部準州政府のエリオット・マカダム住宅大臣は、公営住宅の借家人が自宅を「禁酒住宅」として登録することも奨励しており、現在33世帯が登録を済ませている。今後も、公共フェスティバル、スポーツ・イベント、公有地での結婚式には公共の場での飲酒の許可を取得することができる。(AAP)
この記事はAAP配信記事の忠実な翻訳であり、日本国内の報道と合致しない記述も含まれています。
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