地中海料理が循環器系疾患予防
モナシュ大学の研究
モナシュ大学の研究者が10年間にわたり、メルボルン住人4万人の食事内容と健康を縦断調査した結果、地中海料理と健康に強い相関性があることを突き止めた。地中海料理はオリーブ油、野菜、魚、脂肪分の少ないチーズ、適量のワインなどが特徴とされており、ギリシャやイタリアではその健康への効果は研究が進んでいるが、オーストラリアでもその効果が確認された。モナシュ大学の研究によれば、地中海料理をよく食べている人は、ほとんど食べない人に比べて、心不全、卒中など循環器系の疾患で死亡する率が30%も低いことが明らかになった。ことに冠状動脈性心臓疾患では死亡率が50%も低くなる。この研究論文が最新の「American Journal of Clinical Nutrition」に発表されている。同大学で博士号コースに在籍するリントン・ハリスさんは、「地中海料理の食品を日常的に食べることが健康につながることは明らか。健康増進になるだけでなく、医者に行く回数が減り、医療制度に対する負担も軽減されることになる」としている。地中海料理の代表的な食材として、ニンニク、キューリ、オリーブ油、サラダ野菜、ピーマン、豆、トマト、ふぇた・チーズやリコッタ・チーズ、オリーブ、タマネギ、スイカ、蒸し魚、鶏の煮物などがある。ハリスさんは、「地中海料理は抗酸化物質、一価不飽和脂肪酸、オメガ3脂肪酸、繊維などを多く含み、飽和脂肪酸はかなり少ない」と地中海料理の効果を説明している。(AAP)
この記事はAAP配信記事の忠実な翻訳であり、日本国内の報道と合致しない記述も含まれています。
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