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社会 - 2007年8月04日

豪に公衆の場での授乳差別禁止法

世の中変われば変わるもの
 オーストラリアには、日本人から見て「へえー」と驚く法律が過去にいくつもあった。1967年まで先住民族を国民と認めなかったことは有名だが、日中男性が砂浜で胸をはだけることを禁じる法律、同性愛を禁じる法律、今も残っている公衆の場でのののしり言葉を禁じる法律、それに公共の場での授乳を禁じる法律である。つい数年前まで、母親が劇場の待合室で乳児に乳を含ませていて劇場を追い出されたという話があった。しかし、8月3日、NSW州政府のジョン・ハツィステルゴス法務長官は、「反差別法」を改正し、乳幼児を抱えた母親が公共の場や職場で母乳を与える授乳を望む場合の法律の保護を確立すると語った。また同長官は、「残念なことに公共の場での授乳に対して冷たい態度がいまだに見られる」と語っている。新しい条項に違反して劇場その他の公共設備や職場の上司が母親が乳児に乳房から授乳することを禁じた場合には最高4万ドルの罰金を課せられることになる。他州ではすでに授乳差別禁止が法制化されており、NSW州もそれにならうことなる。女性問題担当のベリティ・ファース大臣は、子供の心身の健康に対する母乳授乳の効用を説き、これまで母親が公共の場や職場で母乳を含ませることに居心地の悪い思いをしなければならなかったが、法律で保護された権利だという意識が広まると同時に乳児を抱えた母親を取り巻く人々の意識が変わることを希望していると語った。(AAP)


この記事はAAP配信記事の忠実な翻訳であり、日本国内の報道と合致しない記述も含まれています。
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