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社会 - 2007年8月08日

エリン・ブロコビッチさんが加勢を検討

WA州住民対鉱山企業
 WA州パースの南ヤーループの住民160人が、11年間にわたって呼吸器不調、皮膚の不快感、喉や眼の痛み、極度の疲労感、精神集中不能、胃の不快感、鼻血、ガン、臓器疾患などの兼顧問台を訴えている。同住民グループはワジェラップにあるアルコア社の精錬所から出る排煙が原因だとしている。エリン・ブロコビッチさんは、子供を抱えて困窮生活を送っている時期に勤め始めた弁護士事務所でカリフォルニア州の鉱山会社の公害問題に感づき、執念で同社と政府を追及、ついに被害住民に史上最高と言われる賠償金を獲得し、今も反公害キャンペーン事務所を開いている。ジュリア・ロバーツさんがブロコビッチ役を演じた映画で一躍世界的に有名になった。そのブロコビッチさんのもとにヤーループの住人から電子メールが届き、ブロコビッチさんは事件の調査を承諾したと語り、「私も、電子メール差出人の症状に関心を持ち、事務所の毒物学者に調査を指示した。毒物学者が調査した結果、この問題をさらに広く調べることを勧めてきた」と説明している。アルコアは精錬所周辺の不動産を買収したが、ヤーループの宅地価格は急落している。住民グループのビンス・プッチオさんは、「住民は公正な処置を望んでいるだけだ。アルコアを閉鎖しろと言っているのではない。やってきたことの責任をはっきりさせてもらいたいだけだ」と語っている。ブロコビッチさんのオーストラリア側弁護士サイモン・モリソンさんは、「賠償などを話すにはまだ早すぎるが住民側の言い分に理があると判断した。一方、アルコア・オーストラリア社は、ワジェラップ精錬所はWA州でもっとも調査を受けている産業設備で、社員にも周辺住民にも安全と判定されている。また、厳しい衛生・環境基準をパスしており、今後もその水準を維持する。何ごとも透明性と責任をもって進めており、精錬所の科学的データも公開している。住民にもその他の利害関係者にも説明してきたが、喜んでブロコビッチさんの質問に答えるつもりだ」としている。(AAP)


この記事はAAP配信記事の忠実な翻訳であり、日本国内の報道と合致しない記述も含まれています。
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