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社会 - 2007年8月17日

輸入玩具の安全性検査に根本的改革を

鉛系塗料使用中国製品に活動グループ
 中国製食品や玩具に有害化学物質が使われていたり、安全基準を満たさない設計が行われていたりという現象が国際問題になっており、ついにアメリカの玩具メーカー、マテル社が中国製玩具1,800万個のリコールを発表する事態に至った。対象になっているのはバービー・ドルのプレーセット、バットマン、ドラのキャラクター・グッズなどで、そのうち40万個前後がオーストラリアに輸入されている。マテル社は、これらの玩具の塗料に制限をはるかに超えた鉛が含まれていることが検査で明らかになったとしている。オーストラリア国内で、自動車燃料の無鉛化その他鉛製品使用削減を目標にしている「レッド・グループ」のエリザベス・オブライエン会長は、「今回のリコールはオーストラリア国外で行われ、オーストラリアに波及した。その間、オーストラリアの当局者は何も察知していなかった。政府が国民を守ってくれていると思うならとんでもない錯覚だ」と語り、さらに、「輸入玩具の十分な検査を義務づけた法律が欠けている。今回もアメリカでの塗料検査で分かったが、オーストラリアでもこの玩具をごく少数検査しており、異常量の鉛を検出していなかったというのは笑い事ではない」としている。また、「マテル社がリコールを発表した時点で、(中国から玩具を輸入している)他の企業も大規模なリコールを決めなければならないはずだが、そういうことにはならない。なぜなら、オーストラリアの企業はそれぞれが独自に玩具の鉛含有検査をすることになっているからだ」として、輸入玩具の安全性検査を根本的に改革するよう要求した。(AAP)


この記事はAAP配信記事の忠実な翻訳であり、日本国内の報道と合致しない記述も含まれています。
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