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社会 - 2007年8月23日

反セミティズムが社会の脅威に

メルボルンで少数民族襲撃事件
 8月19日夜、メルボルン都心に近いバラクラバのレストラン前で野球バットを持った2人組が、「ファッキング・アラブズ」と叫びながら1人の男性を追いかけているのを、レストランで働いていたユダヤ人青年が目撃した。その後青年がレストランの前で友人と立ち話していると、先ほどの2人組が近づき、ケンカを吹きかけた。青年がケンカを避けると、2人組は屋外テーブルにいた客の顔を殴り、椅子を振り上げてレストランの窓を壊し始めた。警察官が駆けつけた時には2人組は逃げた後だった。ところが2人組は45分後に戻ってきて、青年の友人を襲撃した。警察は捜査中だが何の手がかりもないとしている。また2006年10月にはユダヤ人の男性がレース帰りのフットボール選手グループに襲われており、今年8月には、メルボルンのクリケット・クラブがライバルのユダヤ人クラブを狙った反セミティズム文書をウエブサイトに掲載したため、人種差別事件として捜査を受けている。また、住民の1人は、娘の通う学校の遊び場の壁に人種差別言語とカギ十字の落書きが描かれていたと訴えている。一方、ユダヤ人団体ブナイ・ブリス会長で町議会議員を務めるマイケル・リプシュッツ氏は、「増えているのは反セミティズム犯罪だけでなく、犯罪全般だ」としている。「しかし、ユダヤ人がその標的になっており、人種差別事件は毎週のように起きている。差別主義者がいるのは確かだが、増えているのは犯罪一般だということを見た方がいい」と語っている。ジョン・ブランビーVIC州首相は、「この問題はユダヤ人にとどまらない。すべての民族的・社会的少数派に対する暴力や罵声を許すことはできない」と語っている。(AAP)


この記事はAAP配信記事の忠実な翻訳であり、日本国内の報道と合致しない記述も含まれています。
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