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社会 - 2007年8月25日

進行乳ガン特効薬、販売開始

ただし医薬品購入補助制度却下
 進行乳ガン治療の新薬Tykerbは、極端に進行の速いHER2陽性乳ガン治療用として医薬品行政局(TGA)の認可を受けたが、効果の割にコストがかかるということから、医薬品購入補助制度登録を却下された。しかし、Tykerbは、2006年に医薬品購入補助制度(PBS)の登録を受けて話題をまいた高価な乳ガン治療薬Herceptinで治療してもまだ進行が止まらないタイプのガンに効くとされている。同薬販売医薬会社グラクソスミスクライン社(GlaxoSmithKline)では、「将来の手続きを評価するため、却下の原因になった問題を検討している」と語っている。国内では何十人かの女性が、すでに臨床試験でこの新薬を試しているが、8月23日に発売開始の情報では、一定の基準を満たす女性は、2007年11月30日まで無料で利用することができると発表している。ただし、それを過ぎるとTykerbの価格は一挙にはね上がり、月$3,900あるいは年間の治療コースで$45,000かかるようになる。オーストラリアでは毎年12,000人の女性が新しく乳ガンの診断を受け、そのうち25%が、進行が速く、しかも再発の可能性の高いHER2陽性型の乳ガンである。2006年、世界各国で実施された研究によれば、Tykerbと化学療法薬Xelodaを組み合わせて用いると、Herceptinではかばかしくなかった乳ガン患者に効果を発揮したとされている。2つの薬を組み合わせた治療では、化学療法だけの場合に比べると、ガンの進行に2倍の時間がかかるようになることが確かめられた。また腫瘍が脳に転移するリスクも抑制できることも確かめられている。この治療法はアメリカでは既に認可されており、海外のアナリストも、最終的には、Tykerbまたは一般名lapatinibの年間売り上げが45億ドルになるだろうと見ている。(AAP)


この記事はAAP配信記事の忠実な翻訳であり、日本国内の報道と合致しない記述も含まれています。
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